国交省 建設現場の「快適トイレ」事例集公表
公開日:
:
業界ニュース
国土交通省はこのほど、建設現場で女性技術者などに不評であったトイレについて「快適トイレ(女性も活用しやすいトイレ)」の事例集をまとめ公表した。
同省は10月1日以降に入札手続きを開始する土木工事から「快適トイレ」を原則化することとし、「快適トイレ」の標準仕様を今夏までに決定していた。「事例集」は、8月から9月にかけて募集(68件)したものをまとめたもので、導入する現場環境にあった製品を選択するためのツールとして活用するよう呼びかける。また、レンタルが多い建設現場の仮設トイレが「快適トイレ」に変わることにより、災害時に避難所などに持ち込まれる仮設トイレも変わるといった副次的効果も期待しているという。
「快適トイレ」の標準仕様は
- 洋式便座
- 水洗(簡易水洗も含む)または、し尿処理装置付き──を必須条件とし、
- 臭い逆流防止機能付き(フラッパー機能付き)
- 容易に開かない施錠付き(二重ロックなど)
- 照明設備(電源がなくてもよいもの)
- 衣類掛けなどのフック付きまたは荷物置き場の設備付き(耐荷重5キログラム以上)
――の機能を要求している。
さらに、男女別の明確な表示(女性が現場にいる場合に必須)、入口の目隠し版の設置(男女別トイレ間も含め入口が直接見えないような配置など)、サニタリーボックス(女性専用トイレに限る)、鏡付き洗面台、便座除菌シートなどの衛生用品──を備えるよう求めている。なお、「事例集」に掲載がない場合であっても、標準仕様を満たすトイレは当事者間の協議で「快適トイレ」として活用できる。
管材新聞 2016年10月26日 第1682号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
モノタロウ カスタマイズ注文サービスを拡大
MonotaRO(モノタロウ)は、Webサイトでの注文時に仕様を選択できることで発注業務の効率化とコ
-
-
7~9月期中小企業 業況やや持ち直し
中小企業庁はこのほど、第145回中小企業景況調査(2016年7~9月期)の結果を公表した。それによる
-
-
1月新設住宅着工、7カ月連続増 貸家・分譲住宅の増加続くも持家減少
国土交通省が発表した今年1月の新設住宅着工戸数は、前年同月比12.8%増(7カ月連続増)の7万649
-
-
今年度上期 「土木建機」リース低調
リース事業協会がまとめた2018年度上期(4~9月)のリース取扱金額は2兆3628億円、前年同期比3
-
-
キッツ 韓国バルブメーカー「シーパス社」買収 バタ弁の体制強化
キッツは4月9日、韓国のバルブメーカー「Cephas Pipelines Corp.(シーパス社)」
-
-
16年度建機需要7%減の1兆8469億円 油圧ショベル落ち込み国内減、輸出もアジア・中国需要減
2016年度の建設機械需要は前年度比7%減の1兆8469億円にとどまることが日本建設機械工業会のまと
-
-
18年機械工業 前年比1.7%増 ポンプ2.8%増加
2018年の機械工業生産額(経済産業省生産動態統計)は、67兆296億円と前年を1.7%上回り、2年
-
-
鋼管技術研究会 活動計画など発表
鋼管技術研究会(代表理事=JFEスチール鋼管企画部部長)はこのほど都内で第2回社員総会を開き、その際
-
-
昨年12月の中小企業 製造業の景況悪化
全国中小企業団体中央会がこのほど、所属する協同組合・商工組合の組合員を対象にまとめた昨年12月の景況
-
-
【新製品】TOTO 省資源・省施工の壁掛大便器 パブリックトイレの新定番
TOTOは、「パブリックトイレの新定番」として、タンク式とフラッシュバルブ式の長所を兼ね備えた同社独