【明治創業の100年企業が立ち上げた継手・バルブ・コックの国内初事業者向け通販サイト】 おかげさまで通販事業開始から丸10年を迎えることができました。

公開日: : 会社紹介

いつも当メディア、および通販サイト「配管部品.com」をご利用いただき、誠にありがとうございます。運営会社のフローバル株式会社と申します。

弊社主力商品、継手・ホースニップルを中心としたBtoB(事業者様向け)通販サイト、「配管部品.com」が、10月15日で開設から丸10年を迎えます。

これもひとえに普段ご利用いただいている会員様、商品の仕入れにご協力いただいているお取引先様のおかげです。スタッフ一同大変感謝しております。

通販事業発足当初は弊社のPB(プライベートブランド)商品のみの販売でしたが、現在は水回り部品、空調関連部材、給排水金具、理化学機器など、50万商品(2018年7月現在)を取り扱うサイトにまで成長することができました。

お取引口座も10万件を超え、北海道から沖縄まで多くの事業者様にご愛顧いただいております。

これまでは商品の拡充に重点を置き、お客様に広く知っていただくよう努めてまいりましたが、今後もお客様と継続して長くお付き合いいただきたいと考え、フローバル株式会社のこれまでの歴史をご紹介したいと思います。

ご一読いただけますと幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【創業】 岡田製作所時代 明治43年~昭和19年

フローバル株式会社の前身、岡田製作所は1910年(明治43年)に大阪府大阪市北区天神橋において創業しました。創業者・岡田専一は当時25歳。それまでの鉄工所での修行経験を活かし、個人企業としてバルブ(制水弁と安全弁)とコックの機械加工を始めます。
岡田製作所 創業者 岡田専一

当時大阪市では、明治30年に始まった第一回水道拡張事業により制水弁の需要が高まってきており、さらに日清・日露戦争を契機とした軍艦需要も増加していました。

大正3年からは第一次世界大戦による需要拡大もあり、順調に社業を伸ばしていきます。
バルブ工場 近畿バルブ工業史

この当時、当社が加工していたバルブは口径が大きく(ハンドル径1メートル、パイプ径10~20インチ)、次第に天神橋筋のような商業地では不便かつ手狭になってきました。そのため大正6年1月、大阪市此花区上福島(現在の大阪市福島区福島)へ移転することとなります。

注油器の開発

岡田専一は昭和2年、住居兼工場が隣家火災の類焼で大きな損害を受けることになり、事業継続に非常に苦労することになります。

この危機を乗り越えるべく、バルブ加工を続けながら取り組んだのが工場内の工作機械に付いているアメリカ製の注油器の一種、「グリースカップ」に注目した独自技術の開発でした。

このアメリカ製注油器は、真鍮棒を素材に挽物加工と溶接で作られていました。1.6ミリ厚の鉄板をプレス加工して、これを製造することが可能ならばコストを相当下げることができると考え、毎日深夜まで研究したのです。こうした新技術開発は当時、近隣の工場でも共通のテーマでした。

そして昭和3年、専一はついにプレス加工によるグリースカップを完成させます。商標意匠登録を取得し、同時に製品名をイギリス海軍のネルソン提督にちなみ、「ネルソン印グリースカップ」と命名しました。明治後期から昭和初期にかけては、「東郷ハガネ」「乃木印の洋服(岡山)」など偉大な軍人の名前が商品名によく使われ、ナポレオンやネルソンなど外国の軍人の名前も用いられました。
ネルソン印グリースカップ

この新製品は昭和4年頃から輸入品を圧倒しはじめ、官営八幡製鉄所から技術優秀品に認定されたこともあり、全国から注文が集まるようになりました。「ネルソン印注油器」の名は広く知られるようになります。

日本注油器工業株式会社の時代 昭和19年~21年

一方工場は昭和18年から軍需工場に指定され、注油器の増産がますます強く要求されるようになっていきます。しかし上福島の工場は狭く増産に対応しきれないため、大淀区豊崎(現在の大阪市北区)に新工場を設置することにしました。外部資金を導入し、会社組織に改組します。

新社名は「日本注油器工業株式会社」とし、社長には岡田専一が就任しました。

新装工場の焼失

昭和19年5月に設立した日本注油器工業株式会社の新装工場は順調に操業し、増産を続けていましたが、20年6月7日、米軍機の空襲により焼失してしまいます。再度の空襲を避けるため大阪府豊能郡萱野村(現在の大阪府箕面市)で再開準備を開始。しかしその努力も空しく、1か月半後には終戦を迎えることとなります。

岡田産業株式会社の誕生と成長の時代 昭和21年~36年

終戦直後の日本経済(『日本産業百年史』より引用)

「昭和20年8月15日終戦。日本の産業は戦争で壊滅的損害を受け多くの企業は危急存亡の淵に立っていた。

政府はこの危機を乗り越えるためとりあえず手持ちの軍需物資、原材料(当時の価格で53億円)を民間に払い下げた。これはショックを受けていた民間企業にはカンフル剤の役目を果たした。しかしこの措置も8月28日、連合国側により中止され、放出物資は回収されることとなった。この時の回収から漏れた物資は後日、“隠退蔵物資”なる名前で幾多の功罪を起こす。

しかし企業は将来の見通し難、動力、原材料の不足から残存原材料で生活必需品を作りヤミ市場へ流したり、原材料をそのままヤミに流したりしてなんとか経営を維持していたが、インフレは徐々にひどくなり生産意欲も減退していった。」

当社の営業状況

このような世相の中、当社は自社製品の注油器と統制対象外の工具や部品販売に精力的に取り組みました。ほんの一時期ではあったものの、東南アジアへの賠償物資として多くの中古工作機械が徴収され、その改装整備のため部品の需要が高まったので、当社もその恩恵にあずかることとなりました。

当時は車もなく、納品はもっぱら人力に頼らざるを得ませんでした。上顧客である兵庫県鳴尾市の川西航空機(現在の新明和工業株式会社)への納入には、自転車につないだリヤカーに、鉄グリースカップを山積みして大阪から運んで行きました。

立売堀界隈(大阪市西区)の機械工具店とも意欲的な取引を始めます。戦時中取引していた軍関係の軍需工場とはまったく違う民間企業が対象となりましたが、ネルソン印注油器は戦前戦中に勝るとも劣らない好評を博しました。

岡田産業の誕生

昭和21年2月22日、大阪市福島区において、商事会社・岡田産業株式会社を設立します。
空襲による工場焼失により、メーカーとしての再建が困難であったことから、商社へと業態を変更して再スタートを切ります。

翌22年、初代社長・岡田専一が永眠。2代目社長として専一の次男・岡田豊が就任します。

朝鮮動乱

「昭和25年6月25日に始まった朝鮮動乱は、低迷していた日本経済の様相を一変させた。この隣国の戦争は復興に向け苦しんでいた日本の産業にとって起死回生のカンフル剤となった。いわゆる「戦争特需」である。朝鮮地域の国連軍に対する軍需品や民生安定用の食料品、医薬品など特需物資の品目はさまざまであった。中でも金属、機械、繊維が7割を占め、鉄鋼、機械、自動車などの企業が潤った。特需の総額はサービス部門を含めると25年7月からの4年間に23億7000万ドルを超えた。さらに動乱を契機として世界的な軍拡傾向となり、これに乗じて輸出が大いに伸びた」(『日本産業百年史』より要約)

この好景気の影響を受けて当社も売上を大きく伸ばしました。ネルソン印注油器だけでなく、ベルト、作業工具、ドリル、切削工具類などが立売堀街で売れたものです。「何でも屋の岡田産業」といわれるほど色々な商品を取り扱い、わざわざ当社まで買いに来られるお客様もいたほどでした。

ネルソン会の結成と解散

ネルソン印

「ネルソン会」は、当社の外注工場の相互親睦と当社に対する結束を図ることを目的として、昭和30~31年ごろに結成されました。

ネルソン会発足前は、各外注工場がお互いに知り合う機会はなくバラバラでしたが、営業や製作依頼の打ち合わせのため当社へ訪ねて来た際に、互いの交流が始まったのです。

結成後、10年以上にわたって結束を固め、ネルソン印注油器の発展に寄与しました。

解散

ところが昭和40年代後半、このよくまとまったグループを、一部の者たちが納入品値上げのための交渉団体として使う動きに出たのです。これは同会の所期の目的に反するものであったため、社長が解散を決定します。

ネルソン会は解散したものの、当社はその後もメンバーだった数社と従来と変わりなく共存共栄の精神で交流しています。

ネルソン会メンバー(昭和21~36年)

  • 足立製作所(黄銅製グリースカップ)
  • 清水製作所(鉄グリースカップ)
  • 木本製作所(鉄打ち込みオイルカップ)
  • 三共プレス(鉄グリースカップ)
  • 丸三金属工業株式会社(黄銅製継手、コック)
  • 久保工業所(特殊品、別作加工品)
  • 内田製作所(黄銅製加工品、オイルニップル、レタンカップ)
  • 関戸製作所(黄銅製オイルカップ)
  • 市川製作所(黄銅製打ち込みオイルカップ)
  • 淺尾製作所(ガラスオイラー)

「継手(つぎて)」との出会い

継手 初期

注油器取引の限界

朝鮮戦争の特需を契機に、世の中には物がたくさん出はじめます。注油器も例外ではなく、次第に貴重品から汎用品となり、単価はいちじるしく低下しました。立売堀の多くの機械工具商の扱い商品数は当社をしのぐものとなり、当社としても注油器だけでは限界があることが分かってきました。地方の工具商が手間を省くと同時に特定の仕入先との関係を深めるため、他の商品と抱き合わせで大阪の立売堀の工具商から購入する傾向が表れてきており、当社は売上増加のために新しい品を見つけ出し、新市場を開拓する必要に迫られました。

新商品・新市場の開拓

昭和30年代初期、当社営業社員が神戸で新規開拓の営業中、いくつかの取引先から「ユニオンジョイント」を探してほしいとの依頼を受けます。しかし当社にとっては未知の商品であり どこにあるのかも分かりませんでした。探し回った末、ようやく立売堀のある金属商社で見つけることができました。

ユニオンジョイントとは黄銅製の銅管用継手で、当時は珍しく貴重な配管部品でした。大きさは小さいものの高価な商品で、当社にとって大きな出会いであり、その後の販路拡大のきっかけとなりました。

同じころ、名古屋市場の開拓も開始しました。名古屋には当社と同業の注油器メーカーとして、栗鼠(リス)印の島田製作所、ヨット印の栗田製作所の2社があります。両社は東京にある鳩印の武蔵製作所、ROM印の中央産業合名会社とともに日本注油器工業会という組合のような組織を形成していました。各社とも工場を持って操業し、組合として各種製品の規格を定め、それらをJIS規格として定着させていました。大阪ではJIS規格のような統一した寸法がないために、当社製品のように小さく安い製品はよく売れたものの、前記のような理由で名古屋以東ではなかなか売れませんでした。

東海道線沿線の主要都市も回りましたが、中でも東京をはじめ主要都市では、回れば回るほど、注油器よりも種類の多い継手の注文と特殊品の製作依頼が続々と舞い込んできました。

そこで社長は関東地方という広大な市場を視野に入れ、継手という新商品をもって東京市場を開拓することを決定しました。

続きます。

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最後までお読み頂き誠にありがとうございます。

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