荏原製作所 米ラスベガス・ポンプ場へ世界最大級水中ポンプ
荏原製作所はこのほど、米国ネバダ州ラスベガスの生活用水を送るポンプ場へ、世界最大級の出力3350HP(2500キロワット)の水中モータポンプを出荷したと発表した。
今回のポンプは水中モータ駆動の立軸両吸込単段ポンプ。5.2メートルのつり下げ管を24本つなぎ合わせる構造によってポンプ全長約130メートルを実現、同社の大型水中モータポンプとしては最長の製品となる。同ポンプの特徴は、羽根車に両吸込単段構造を採用することで高い吸込性能を実現するとともに、ハイドロスラスト力をバランスしスラスト軸受に作用する負荷を低減した点。
ネバダ州最大の都市ラスベガスは「砂漠の中の都市」ともいわれ、生活用水は48キロメートル離れたフーバーダムのダム湖(ミード湖)から送られている。近年、フーバーダムの水位低下が著しく、このダムからの取水には揚程100メートル以上の揚水ポンプが必要で、この規模の水中モータポンプでは複数の羽根車からなる多段構造が一般的だが、今回の荏原製品では同社の高いハイドロ技術を結集することにより、広い運転範囲に対応した単段構造の羽根車で要求性能を達成することに成功したもの。単段のシンプルな構造は部品点数も少なくてすみ、メンテナンスも容易となるため、ライフサイクルコスト低減が可能となる。
同社はネバダ州水道局(Southern Nevada Water Authority)に多くの大型送水ポンプを納入しており、ラスベガスに生活用水を送る湖水取水用途のポンプでは2007年に6台の立軸斜流多段の陸上ポンプを納め、高い評価を得ていた。
管材新聞 2017年8月30日 第1712号より抜粋
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