17年度 下請法違反指導件数 8年連続で過去最多更新
公開日:
:
業界ニュース
公正取引委員会がこのほど公表した2017年度の下請法違反による指導件数は6752件(別に勧告9件)で、過去最多を8年連続して更新した。指導より重く、事業者名を公表する勧告は前年度より2件減少した。
指導件数は、09年度の3590件から10年度で636件増、11年度100件増、12年度224件増、13年度399件増、14年度512件増、15年度519件増、16年度322件増、17年度450件増と毎年増加を続けている。
下請事業者が被った不利益について、親事業者が下請事業者に原状回復した親事業者数は、10年度の123名から昨年度は308名へと7年間で2.5倍にも増えた。昨年度は親事業者308名から下請事業者1万1025名に下請代金の減額分の返還など総額33.6億円余の原状回復が行われた。
17年度の勧告、指導を合わせた措置件数6761件のうち、製造業の件数が最も多く(2906件で全体の43%)、卸売業(1084件で同16%)、情報通信業(593件で同9%)、運輸・郵便業(486件で同7%)がこれに続く。
下請法違反行為は製造委託等、役務委託等を合わせた全体で1万1749件。うち、発注書面の交付義務などを定めた「手続き規定違反」は5971件(前年度比536件増)、親事業者の禁止行為を定めた「実体規定違反」は5778件(同37件減)であった。
「実体規定違反」で最も多い「下請代金の支払遅延」は3129件で、前年度から246件減少したが、次位の「買い叩き」は1179件で同36件増えた。このほか、「減額」611件、122件増、「割引困難手形」324件、41件減、「利益提供要請」261件、53件増などとなっている。
管材新聞 2018年6月13日 第1741号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
アサダ ワイヤー自動送り機能搭載「ロスピマティック」
アサダはこのほど、ワイヤー自動送り機能を搭載した排水管清掃機「ロスピマティック」を発売しました。
-
-
モノタロウ 市場価格の約半額「防じんマスクDS2」
通信販売最大手のMonotaRO(モノタロウ)は、同社プライベート・ブランド商品の「防じんマ
-
-
2018年3月末 汚水処理普及率90.9% いぜん都市・地方で格差大
農林水産、国土交通、環境の3省がこのほどまとめた汚水処理人口普及状況によると、2017年度末(201
-
-
エンジニア 「ポンプラザウルス」好評拡販
頭のつぶれたネジを外す工具「ネジザウルス」で知られる作業工具メーカー、エンジニア(本社・大阪市東成区
-
-
25年の空調機器市場 16年比22%増へ
総合マーケティングビジネスの富士経済はこのほど、冷媒規制が一段と強化されることにより新たな対応が必要
-
-
17年度リフォーム 少・高額の両極化 「住設の変更」多い
住宅リフォーム推進協議会(リ推協)はこのほど、2017年度住宅リフォーム実例調査の結果を公表し、工事
-
-
日本バルブ工業会 「第2回学生バルブ論文コンテスト」の募集開始
日本バルブ工業会は、前回(2013年)開催した「学生懸賞論文コンテスト」を「第2回学生バルブ論文コン
-
-
古島と日本管材センターが業務提携
古島と日本管材センターの両社は11月1日付で業務提携契約を締結した。 古島は地方を中心に営業基
-
-
塩ビ管・継手協会 普及・啓発活動を継続 3カ年の実績踏まえ、さらに内容充実
塩化ビニル管・継手協会はこのほど、2013年10月に開始した全国の自治体・事業体を対象に硬質塩化ビニ
-
-
TOTO 「Neorest DH」が独『レッドドット・デザイン賞』受賞
TOTOが日本・香港・台湾で販売しているグローバル商品のウォシュレット一体形便器「Neorest D






