17年度 中小企業の設備投資 7年連続増加へ
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中小企業で2017年度に国内設備投資を計画(17当初)する企業の割合は、16年度の当初計画(16当初)を小幅ながら上回ることが、商工組合中央金庫の中小企業設備投資動向調査でわかった。当初計画で設備投資「有」企業の割合が前年度を上回るのは7年連続となる。16年度の設備投資実績見込み(16実績見込み)は15年度実績(15実績)とほぼ同水準で、3年連続して前年度並みを維持している。
調査は全国の中小企業4828社から有効回答を得て分析した。それによると、国内設備投資の「16実績見込み」は、設備投資「有」の企業割合が51.4%と、「15実績」(51.4%)と同水準をキープした。
「16実績見込み」で設備投資「有」企業は製造業で63.7%、非製造業で44.8%だった。業種別では、食料品、繊維、紙・パルプ、化学、窯業・土石、鉄・非鉄、印刷、金属製品、汎用・生産用・業務用機械、電気機器、輸送用機器、運輸業、飲食店・宿泊業の13業種が50%を超えた。木材・木製品、建設業、卸売業、小売業、不動産・物品賃貸、サービス業、情報通信業の7業種は50%以下。
「16実績見込み」の設備投資目的の上位は「設備の代替」(46%)、「維持・補修」(28%)、「増産・販売力増強(国内向け)」(28%)の順で、「15実績」に比べ、「維持・補修」(1.4ポイント増)、「増産・販売力増強(国内向け)」(0.7ポイント増)、「倉庫等物流関係」(1.3ポイント増)、「新製品の生産」(0.7ポイント増)が増加し、「地球環境への対応」(1.0ポイント減)、「設備の代替」(0.6ポイント減)が減少した。
17年度に設備投資を計画する企業の割合(17当初)は32.5%と、「16当初」(32.2%)より若干増え、7年連続で上昇した。製造業は40.2%で、小幅ながら「16当初」(40.6%)より下回った。ただ、当初計画の段階で40%を上回るのはリーマンショック直前の08年度以来、2年続きとなり、投資意欲の高まりがうかがえる。非製造業は28.4%で、前年水準を割り込んだ「16当初」(27.4%)から上昇に転じた。
「17当初」で設備投資「有」企業の割合が全産業平均(32.5%)を上回った業種は食料品、紙・パルプ、化学、窯業・土石、鉄・非鉄、印刷、金属製品、汎用・生産用・業務用機械、電気機器、輸送用機器、運輸業、飲食店・宿泊業の12業種。中でも輸送用機器(57%)、化学(46%)、運輸業(45%)、金属製品(45%)の設備投資意欲が高い。
「17当初」の設備投資目的の上位は引き続き「設備の代替」(43%)が最も多く、以下「増産・販売力増強(国内向け)」(30%)、「維持・補修」(25%)の順。「16実績見込み」と比べ、「増産・販売力増強(国内向け)」(2.5ポイント増)、「新製品の生産」(1.9ポイント増)が増加し、「設備の代替」(3.2ポイント減)、「維持・補修」(2.9ポイント減)が減少した。
「15実績」から「17当初」まで2年続けて割合が増加しているのは「増産・販売力増強(国内向け)」「新製品の生産」「情報化関連」などで、反対に割合が2年続けて減少しているのは「設備の代替」「福利厚生」。
設備投資を金額ベースでみると、「17当初」の設備投資額は「16実績見込み」比27.7%減少となっているが、当初計画時点でみると、比較的小さいマイナス幅となっている。製造業で「16実績見込み」比22.7%、非製造業で31.5%それぞれ減少となっている。
一方、設備投資「無」の企業では、「16実績見込み」、「17当初」とも「現状で設備は適正水準」(16年63%、17年65%=複数回答)と答えたところが最も多かった。「景気の先行き不透明」(16年22%、17年24%)も引き続き多い。近年課題となっている人材面について「必要な人材が確保できない」とする企業は、調査項目に加えた12年度からの推移をみると、「12実績」4.2%、「13実績」6.0%、「14実績」7.2%、「15実績」7.9%、「16実績見込み」9.8%と、徐々に増加してきたが、「17当初」では8.7%とやや沈静化がうかがえる。
管材新聞 2017年5月10日 第1701号より抜粋
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