17年大手建設50社受注 小幅ながら8年連続増
公開日:
:
業界ニュース
国土交通省がまとめた2017年(1~12月)の建設大手50社の工事受注総額は、前年比0.6%増の14兆4827億円と、15年(前年比1.4%増)・16年(4.1%増)に続き8年連続して増加した。国内民間工事は非製造業が減少したものの、製造業が3年連続の増加となった。
製造業は16.5%増の2兆509億円で、16年(11.2%減)の低迷から盛り返した。非製造業は1.5%減の8兆690億円で、3年ぶりに減少した。発注者でみると、製造業、運輸業・郵便業、金融業・保険業などが増加し、サービス業、卸・小売業、不動産業が減少した。
公共工事は5.8%減の3兆6649億円で、16年(9.1%増)の増加から再び減少した。うち、「国の機関」は8.1%減の2兆3391億円、「地方の機関」は1.3%減の1兆3259億円といずれも低調だった。
昨年の受注額全体を工事種類別にみると、「建築」は0.8%増の9兆9313億円で、15年(10.9%増)、16年(2.5%増)に続いて3年連続の増加となった。工場・発電所、店舗などが増加した一方で、医療・福祉施設、住宅、教育研究・文化施設などが減少した。
「土木」は0.3%増の4兆8514億円で、16年(6.8%増)に続いて増加した。上下水道、その他、鉄道などが増加し、道路、港湾・空港が減少した。
全体を国内外別にみると、国内は0.4%減の14兆3041億円で、8年ぶりに減少に転じた。うち「建築」は0.2%増の9兆6485億円、「土木」は1.8%減の4兆6556億円。海外は44.6%増の4787億円で、15年(58.2%減)、16年(27.2%減)の2年連続減から盛り返した。うち「建築」は19.4%増の2829億円、「土木」は108.5%増の1958億円。
管材新聞 2018年4月4日 第1734号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
クレアフォームジャパン パイプの経年劣化や保全 状態の測定・評価ソフト
3Dスキャニング測定ソリューションと3Dエンジニアリングサービスのクレアフォームジャパンはこのほど、
-
16年の製造業工場立地件数 3年ぶり減少
経済産業省がまとめた2016年(暦年)の「製造業等」の工場件数は前年比4.9%減と3年ぶりに減少した
-
14年工業統計調査結果
経済産業省の「2014年工業統計調査」で、製造品出荷額は24産業(産業中分類)中、輸送用機械器具製造
-
来年度建設投資 前年度水準を維持
2018年度の建設投資額は17年度(見通し)比0.1%増加するという予測が出された。建設経済研究所が
-
TOTO中経営計画「WILL2022」を策定 経営とCSRの一体化推進 22年度に売上高7200億円・営業利益800億円目指す
TOTOは10月30日、経営とCSRの一体化のさらなる推進を図り、2022年度に売上高7200億円、
-
日栄インテック 特定天井に天井落下防止システムが採用される
日栄インテックは、各地の特定天井に同社の「天井落下防止システム」が採用されていることを明らかにしまし
-
昨年のバルブ生産金額 2年連続増加
2015年のバルブ生産高(経済産業省まとめ)は生産重量こそ前年実績を下回ったが、生産金額は微増ながら
-
建産協 「カタらボ」機能拡充など活動強化
日本建材・住宅設備産業協会(建産協)は7月14日、報道機関向けの情報交換会を開催し、主要事業である電
-
建設投資 15・16年度とも減少 新設住宅は堅調推移
2015年度の建設投資は前年度(見込み)比3.2%、16年度は同(見通し)比1.9%、いずれも減少す
-
NTN 既存の水路に簡単設置できる小水力発電 12月発売へ
NTNは、福島県須賀川市の新安積疏水で今年6月から9月の3か月間にわたって実施していた新開発
PC
- PREV
- 昨年のバルブ生産金額 4年連続増加
- NEXT
- 今年度 白物家電微減見通し ルームエアコンも横ばい