産総研 路面掘削せず水道管の腐食リスクを推定
公開日:
:
業界ニュース
産業技術総合研究所(産総研)地圏資源環境研究部門の物理探査研究グループ・神宮司元治主任研究員はこのほど、路面を傷つけずに地盤の比抵抗を測定できる高周波交流電気探査装置を開発したと発表した。この技術は、路面下に敷設された水道管周辺の地盤の比抵抗を測定してその水道管の腐食リスクを推定できる。
近年、老朽化した水道管の劣化リスクを評価する技術の開発が喫緊の社会的課題になっている。水道管の腐食は地盤の比抵抗が低いほど進行しやすい。路面を掘削して土壌試料を採取して比抵抗を測定する調査があるが、コスト・時間・労力がかかり、これらを低減できる技術が必要とされていた。
今回開発した技術は、路面から地盤の詳細な比抵抗を計測でき、水道管の腐食リスクを効率よく評価できる。急増する老朽水道管更新の優先度の決定に寄与すると期待される。
7月19~21日に東京ビッグサイトで開催された第9回インフラ検査・維持管理展で紹介された。
管材新聞 2017年7月26日 第1709号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
5月新設住宅着工、5カ月連続増 持家・分譲住宅4カ月連続増、貸家15%増
国土交通省が発表した5月の新設住宅着工戸数は、前年同月比9.8%増(5カ月連続増)の7万8728戸と
-
-
企業の業績悪化見通し(東京商工リサーチアンケート調査の結果)
東京商工リサーチ(社長河原光雄氏)はこのほど、2019年度「業績見通し」に関するアンケート調査の結果
-
-
アイヴィ・プロダクツ 台湾製ステンレスパイプ 清水・鴻池などの大型物件導入
アイヴィ・プロダクツは、台湾製ステンレスパイプ(JIS製品)で清水建設のSK認定(認定番号M1011
-
-
17年度末下水道普及率 全国平均78.8% 整備人口49万人増加
国土交通省がこのほどまとめた2017年度末(18年3月末)の全国下水道処理人口普及率は、前年度末比0
-
-
7月新設住宅着工、ふたたび増加 持家・貸家・分譲住宅とも増加
国土交通省が発表した7月の新設住宅着工戸数は、前年同月比8.9%増(2カ月ぶり増)の8万5208戸と
-
-
4~6月期景況判断 全産業で「下降」超
内閣府、財務省がこのほど発表した4~6月期の法人企業景気予測調査(第53回調査)結果によると、現状の
-
-
キッツ 長坂工場に直用水素ステーションを完成 燃料電池車を社用車として活用
キッツは4月6日、同社長坂工場(山梨県北杜市)に直用として建設していたパッケージユニットを用いた水素
-
-
18年度アルミ圧延品需要 管材関連の押出類は微増
日本アルミニウム協会はこのほど、2018年度のアルミニウム圧延品需要概況をまとめた。 押出類は
-
-
荏原製作所 ブラジルの2子会社統合 生産・販売体制強化
荏原製作所は、ブラジルのポンプ子会社2社を統合し、「エバラ・ポンプ・サウス・アメリカ」に改称した。
-
-
わが社の今年の戦略商品 リケン シール付ステン継手「ZDSUS継手」
均一で最適な厚さに塗られたシール材により、確実なシール性が確保されているため、接合品質にムラがなく、






