キッツ 馬Unimech社と資本業務提携 シナジー創出でアジア市場のシェア拡大図る
キッツ(社長堀田康之氏)は9月4日、マレーシアの大手バルブ製造・販売メーカーおよび販売代理店であるUnimech Group Berhad(ペナン州。マレーシア証券取引所上場)との間で9月3日に株式譲渡契約および事業提携契約を締結し、資本業務提携について基本合意に達したと発表した。
キッツによると、同社は第4期中期経営計画(2019~21年度)にバルブ事業で「Global Strong №2を目指す」を掲げて事業拡大に取り組み、海外市場で「アジア地域のミドルクラス(ボリューム)ゾーンへの本格参入」を重点目標としてASEAN各国に販売拠点を設立するなどの施策を進めているが、KITZおよびTOYOブランド製品の販売がハイエンド市場向けであるこから、新ブランド製品の開発および新たな販売チャネルの構築などを検討してきた。
一方、Unimech社は、マレーシアの大手バルブメーカーおよび販売代理店としてASEAN・中国地域を中心に幅広い販売網・調達力を有し、ARITAブランド製品を中心に、特にマレーシア、インドネシアのパーム油工業などの軽工業向けに強みを持っている。
キッツは、Unimech社との資本関係構築により、キッツグループの技術力とUnimech社の販売力およびブランド力を融合し、相互の経営資源を有効に補完しあうことで顧客利便を向上し、両者グループの企業価値向上につなげたいとしている。
資本提携は、キッツが9月4日にUnimech社の普通株式3755万1132株(発行済株式総数の25・1%)を1株あたり1.65リンギット、総額約6190万リンギット(約15億6000万円)で取得することで行った。
業務提携の内容は①Unimech社の調達力およびマーケティング力とキッツの設計開発力、品質管理能力および製造技術力を掛け合わせてシナジーを創出する②アジア地域におけるKITZ/TOYOおよびARITAのブランドポートフォリオを構築し、共同で有望な市場を開拓することにより市場シェアを拡大する③キッツおよびUnimech社の販売チャネルを相互に活用し両社製品の拡販を図る④Unimech社が保有する物流およびサービス機能の活用⑤合弁会社設立の検討――となっている。
管材新聞 2019年9月25日 第1785号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
大企業の行動意識 国内の有形固定資産投資に注力
日本政策投資銀行は、大企業の全国設備投資計画調査に付随して「広義の投資」についての企業行動の意識調査
-
-
配管工は0.4%不足 8職種全体傾向は53ヶ月連続不足 11月の建設労働需給
国土交通省がまとめた昨年11月の建設労働需給調査結果によると、配管工は前月(0.3%不足)から不足幅
-
-
17年度第2四半期 エアコン出荷堅調
日本冷凍空調工業会がこのほど発表した2017年度第2四半期(7~9月)の冷凍空調機器国内出荷実績(台
-
-
東日製作所 東京モーターショーで次世代型トルクレンチ提案
10月27~11月5日に東京モーターショー2017(東京ビッグサイト)が開催され、東日製作所が「東日
-
-
バルブ工業会 環境配慮製品登録制度の運用本格化
日本バルブ工業会は、環境配慮設計に取り組む会員企業の製品の内外へのアピール、環境負荷の少ない製品の需
-
-
TOTO 「トイレ川柳」募集中
TOTOは、トイレにまつわるエピソードや想いを5・7・5の言葉に乗せて表す「トイレ川柳」を8
-
-
パロマ オランダのボイラー・給湯器メーカーを買収 欧州市場に進出
パロマが100%出資する米国子会社の「Paloma Rheem Global, Inc.」(ジョージ
-
-
今年度上期建設受注低迷 日建連97社
日本建設業連合会(日建連)はこのほど、2018年度上半期(4~9月)の法人会員(97社)の受注結果を
-
-
ワキタ 高圧洗浄機「HPW730E」
ワキタはこのほど、耐久性を備えたハイパワー高圧洗浄機「HPW730E(エンジンタイプ)」を発
-
-
中小製造業の投資意欲増大傾向続く
日本政策金融公庫(日本公庫)がこのほどまとめた中小製造業設備投資動向調査結果によると、2019年度に