18年大手建設50社受注 9年ぶりに前年割り込む民間工事も4年ぶり下落
公開日:
:
業界ニュース
国土交通省がまとめた2018年(1~12月)の建設大手50社の工事受注総額は、前年比3.8%減少の14兆2167億円と、9年ぶりに前年実績を割り込んだ。国内民間工事が小幅ながら4年ぶりに減少に転じたほか、公共工事の低迷も響いた。
国内建設工事受注額をみると、民間工事は製造業で19.5%増の2兆4512億円と2年連続して増加したものの、非製造業が5.6%減の7兆6206億円と2年連続して減少し、全体で0.5%減の10兆718億円にとどまった。発注者では、製造業、情報通信業、サービス業などが増加し、不動産業、電気・ガス・熱供給・水道業、金融業.保険業などが減少した。
公共工事は16.4%減の3兆633億円で、2年連続して減少した。うち、「国の機関」は8.6%減の2兆1369億円で2年連続の減少、「地方の機関」は30.1%減の9263億円で2年連続の減少といずれも低調だった。
昨年の全体受注額を工事種類別にみると、「建築」は4.1%減の9兆5252億円で、4年ぶりの減少となった。工場・発電所、教育研究・文化施設、娯楽施設などは増加したが、事務所・庁舎、店舗、住宅などが減少した。
「土木」は3.3%減の4兆6915億円で、3年ぶりに減少した。電線路、治山・治水、土地造成などが増加したものの、土木その他、道路、港湾・空港などの減少が影響した。
全体を国内外別にみると、国内は4.7%減の13兆6366億円で、2年連続の減少。うち「建築」は3.9%減の9兆2698億円、「土木」は6.2%減の4兆3668億円。海外は21.2%増の5801億円で、17年(44.6%増)に続いて好調を維持した。うち「建築」は9.7%減の2554億円、「土木」は65.8%増の3247億円。
管材新聞 2019年3月6日 第1766号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
16年度上半期産業機械 8.7%減少 ポンプ内需は5.3%増 環境装置28%の大幅増
日本産業機械工業会(産機工)がまとめた2016年度上半期(4~9月)の産業機械受注額は前年同期比8.
-
TOTO 『おもてなしトイレ通信vol.3』発行 宿泊施設の水まわりを特集
TOTOはこのほど、宿泊施設の水まわりを特集した『おもてなしトイレ通信vol.3』を発行した
-
7月の東京地区管材景況 売上やや増・粗利停滞 景況感は再び下向く
東京管工機材商業協同組合はこのほど、7月の「管工機材商景況動向」を発表した。景況感は「好況」回答が前
-
鋼管技術研究会 活動計画など発表
鋼管技術研究会(代表理事=JFEスチール鋼管企画部部長)はこのほど都内で第2回社員総会を開き、その際
-
カクダイ副社長「商品力向上セミナー」
「経営者と社員との間に溝があると何もできない。愛社精神を育むことがオモシロイ商品開発につなが
-
鋳鋼7ヶ月連続減・鍛鋼5ヶ月ぶり減 日本鋳鍛鋼会まとめ4月生産実績
日本鋳鍛鋼会がまとめた4月の鋳鋼・鍛鋼生産速報によると、鋳鋼(全国74工場)の生産量は前年同月比16
-
学校のトイレ 和式、まだ半数以上 築30年以上では7割超え
TOTOなど6社で活動する、学校のトイレ研究会が実施した全国の公立小・中学校5000校の教職
-
アズビル金門 IoT活用の水道メータソリューション展開
アズビル金門はIoT活用による「水の管理の実現」を確実に進めている。 同社では2017年11月
-
クレアフォームジャパン パイプの経年劣化や保全 状態の測定・評価ソフト
3Dスキャニング測定ソリューションと3Dエンジニアリングサービスのクレアフォームジャパンはこのほど、
-
TOTO ベトナムに新工場建設
TOTOは、ベトナムのハノイ東側にあるフンイェン省に新工場(第3工場)を建設する。衛生陶器の