企業の業績悪化見通し(東京商工リサーチアンケート調査の結果)
公開日:
:
業界ニュース 2019年度企業業績, 東京商工リサーチ
東京商工リサーチ(社長河原光雄氏)はこのほど、2019年度「業績見通し」に関するアンケート調査の結果を発表し、12年12月から始まった景気拡大が岐路に立つ中で企業業績の先行きに厳しさが増していることがわかった。調査は国内企業にインターネットを通じて行い、6846社から有効回答を得て分析した。
調査結果によると、今期(今年度)に「増収」を見込む中小企業(資本金1億円未満)は30.3%で、前回同時期調査(36.6)より6.3ポイント減少、大企業も37.1%で前回(44.0%)より6.9ポイント減少し、揃って悪化した。
中小・大企業合わせて「減収」見込みは23.2%で、前回(18.5%)より4.7ポイント増加した。「減収」予想企業のうち減収理由を回答(複数)した企業(1568社)の最多回答は「国内法人向け販売の減少」で57.8%だった。次いで、「米中貿易摩擦による影響」の22.0%、「国内個人向け販売の減少」の20.5%、「中国の景気減速」の17.9%の順。米中貿易摩擦など中国の景気を懸念する声が多かった。
「増益」(経常利益ベース)見込みは全体で26.5%、前回より4.8ポイント減少した。中小企業が26.2%(4.5ポイント減)、大企業が28.7%(6.7ポイント減)。
一方、「減益」(同)見込みは全体で26.1%、前回より3.6ポイント増加した。「減益」予想企業のうち減益理由を回答(複数)した企業(1754社)の最多回答は「売上高の減少に伴うもの」が69.9%で約7割を占めた。以下、「原材料価格の上昇」の45.5%、「一人あたり賃金の上昇」の39.8%と続く。
管材新聞 2019年8月7日 第1780号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
17年度第2四半期 エアコン出荷堅調
日本冷凍空調工業会がこのほど発表した2017年度第2四半期(7~9月)の冷凍空調機器国内出荷実績(台
-
-
水道管の耐震化 14年度末 全国平均36%
厚生労働省がこのほどまとめた2014年度末(15年3月末)時点の水道管耐震適合率は全国平均で36.0
-
-
荏原製作所 ブラジルの2子会社統合 生産・販売体制強化
荏原製作所は、ブラジルのポンプ子会社2社を統合し、「エバラ・ポンプ・サウス・アメリカ」に改称した。
-
-
17年の環境産業市場規模 過去最大の105兆円超 経済・雇用への影響増大
環境省はこのほど、環境産業の市場規模・雇用規模などの推計結果をまとめた「環境産業の市場規模・雇用規模
-
-
TOTO決算、増収減益 国内住設微増収増益、海外は減収減益
TOTO(社長喜多村円氏)が10月31日発表した2020年3月期第2四半期決算(4月1日~9月30日
-
-
LIXIL 中小工務店など対象に省エネ住宅セミナー
LIXILは、中小工務店などを対象に全国76会場で「省エネ住宅まるわかりセミナー」を開催中。
-
-
伊コミサ社 アルミ複合ポリ管市場へ本格参入
イタリアの有力パイプメーカー、コミサ社(ロンバルディア州ブレシア県ピゾーニェ)はこのほど、わが国のア
-
-
JKK ガス管ネジ付品を5%値上げ
JFE商事鋼管販売(JKK)は、全国各拠点で在庫しているガス管類(黒ガス管、白ガス管)のネジ付品の価
-
-
LIXIL アクアセラミックが「“超”モノづくり部品大賞」生活関連部品賞を受賞
日本のモノづくりの競争力向上を支援する「“超”モノづくり部品大賞」(主催・モノづくり日本会議、日刊工
-
-
16年上期管材生産 軒並み低調に推移
主要管材製品の2016年上半期(1~6月)の生産(経済産業省機械統計ほか)は大方の品種で前年実績を下
PC
- PREV
- 今年度機械工業生産微増
- NEXT
- TOTO 第15回「トイレ川柳」大募集 8月18日まで