アルミ複合ポリ管市場に伊最大手「バルシール社」参入
公開日:
:
業界ニュース
アルミ複合ポリエチレン管市場にイタリア最大手メーカーの「バルシール社」が本格参入を表明した。
国内のアルミ複合ポリエチレン管市場は、アルミ複合ポリエチレン管協会(MLPA)により正しい用途別使い分け及び協会規格化が終了しているが、ヒートポンプ配管での不適切な使用による事故の影響もあり全体的には伸び悩んでいる。
温水パネルヒーティング用配管市場での採用は顕著であるものの、給水・給湯用配管市場では前述の風評被害のほか、架橋ポリエチレン管やポリブテン管などの欠点を克服した配管材料として認知されてはいるが、「製品はよいが価格が高い」との見方が多く代替には至っていない。
「バルシール社」はイタリアのフォンディタルグループの中核をなし、アルミ複合ポリエチレン管のほかに排水用樹脂管(ポリプロピレン管、高密度ポリエチレン管)や雨水排水用のサイフォンシステム(高密度ポリエチレン管+電気融着継手)などを扱っている。同社のアルミ複合ポリエチレン管の強みは、外注なしで素材も含め自社内ですべての生産・検査を賄っており、日本の架橋ポリエチレン管システムと競争できるコストパフォーマンスを提供できること。長年の実績から証明された品質の評価は高く、生産量もイタリアではトップ、欧州でも3番目を誇る。
種類はPEXAL(内層=シラン架橋ポリエチレン/接着層/中間層=アルミニウム/接着層/外層=シラン架橋ポリエチレン)、MIXAL(内層=シラン架橋ポリエチレン/接着層/中間層=アルミニウム/接着層/外層=高密度ポリエチレン)の2種類があり、OEMも受け付けるとしている。
保温材付管や保護管(鞘管)付管も用意されており、継手についてもプレス式継手(銅合金製、樹脂製)、拡管式継手(樹脂製)、締付け式継手(銅合金製)の3種類を自社生産している。
同社では、日本での取扱い事業者を募集している。
管材新聞 2016年2月24日 第1658号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
配管工は0.3%不足 8職種全体傾向は52ヶ月連続不足 10月の建設労働需給
国土交通省がまとめた10月の建設労働需給調査結果によると、配管工は前月(0.4%不足)から不足幅が0
-
-
6月新設住宅着工、6ヶ月ぶり減 持家・貸家増続くも分譲住宅が15%減
国土交通省が発表した6月の新設住宅着工戸数は、前年同月比2.5%減(6ヶ月ぶり減)の8万5953戸と
-
-
IDE研究所分析 設備配管の管種選定動向 樹脂ライニング管が依然高シェア
配管の研究調査と鋼管業界への支援活動を推進しているIDE研究所はこのほど、商業建築の空調衛生設備配管
-
-
「エコ対応の管材」 協成 塩ビ外面被覆鋼管『キーロンVF』
防食管の代名詞として高い採用実績を誇る硬質塩化ビニル外面被覆鋼管「キーロン消火用VF」。 ◆キ
-
-
14年度末下水道整備状況 全国平均77.6%、整備人口61万人増加
国土交通省がこのほどまとめた2014年度末(昨年3月末)の全国下水道処理人口普及率(下水道普及率)は
-
-
韓国工具・用品専門通販サイト「Hankook Tool」オープン
継手・バルブ・ホース金具など配管部品専門商社のフローバルはこのほど、業界初となる韓国工具・用品専門通
-
-
フジトク ペンテェア社サニタリーバルブの日本総販売店に
高圧管継手、計装・装置継手、ゼットサニタリーの専門メーカーであるフジトクはこのほど、「キーストンバル
-
-
昭和バルブ製作所 バルブ製品値上げ
昭和バルブ製作所はこのほど、6月21日出荷分からバルブ製品の販売価格を値上げすると発表した。引き上げ
-
-
矢野経済研 19年第1四半期の住宅リフォーム順調スタート
矢野経済研究所はこのほど、国内の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査結果(2019年1~3月