17年度公共用水域水質
公開日:
:
業界ニュース
環境省はこのほど2017年度の公共用水域水質測定結果をまとめた。それによると、カドニウム、鉛、六価クロムなど健康項目(27項目)の環境基準達成率は99.2%(前年度99.2%)と、ほとんどの地点で環境基準を達成した。
環境基準値の超過は、カドミウム、鉛、砒素、1.2-ジクロロエタン、硝酸性窒素および亜硝酸性窒素、ふっ素の6項目について、延べ47地点でみられ、水域群別では河川が6項目延べ44地点、湖沼が3項目(カドニウム、鉛、砒素)5地点で超過し、海域の超過地点はなかった。
環境基準値超過の主な原因としては、自然由来が最も多く、カドニウム、鉛、砒素、ふっ素ではこれが主原因。このほか、休廃止鉱山廃水、農業肥料および家畜排泄物などが原因となっている。
有機汚濁の代表的な水質指標であるBODまたはCODの達成率を河川、湖沼別にみると、河川のBODについて類型指定水域(2563水域)における環境基準達成率は94.0%であり、前年度(2561水域、95.2%)に引き続き、90%以上を示している。また、BODの1979年度からの推移をみると、30年前には3.0ミリグラム/リットル程度であったものが、年々低下し、16年度は1.2ミリグラム/リットルとなっている。
湖沼のCODについて類型指定水域(188水域)における環境基準達成率は53.2%で、前年度(187水域、56.7%)より3.5ポイント下降した。湖沼の全窒素については類型指定水域(41水域)における環境基準達成率は14.6%で、前年度(12.5%)より2.1ポイント上昇した。また、全燐については類型指定水域(121水域)における環境基準達成率は51.2%で、前年度(52.9%)より1.7ポイント低下した。
管材新聞 2019年2月6日 第1763号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
NTN 既存の水路に簡単設置できる小水力発電 12月発売へ
NTNは、福島県須賀川市の新安積疏水で今年6月から9月の3か月間にわたって実施していた新開発
-
-
イシグロ 沖縄の「協同バルブ商事」グループ会社化
配管機材専門商社のイシグロはこのほど、協同バルブ商事から事業譲渡を受けることで合意に達したと発表した
-
-
老いる水道管 漏水が頻発
水道管の水漏れなどで水道水が無駄になる割合(無効率)が20%超と、極めて高い水道事業体(自治体や企業
-
-
バルブ工業会 「バルブフォト五七五」応募受付開始
日本バルブ工業会は「バルブは生活、産業を支える重要機器であり、一般の認識を高めたい」として毎年3月2
-
-
モノタロウ 1万円で揃う全身防寒コーディネート
昨年11月、関東地方で観測史上初の積雪を記録したことは記憶に新しいが、工業用間接資材の通信販売最大手
-
-
18年上期工場立地件数は近年で最大 面積は1.5%減
経済産業省の工場立地動向調査(速報)で2018年上期(1~6月期)の「製造業等」の全国工場立地件数は
-
-
イシグロ 「サンエス管材」を傘下
配管機材専門商社のイシグロは4月21日付で、サンエス管材をグループ会社化した。 サンエス管材か
-
-
16年の住宅リフォーム 5%減
2016年の住宅リフォーム市場は5兆6200億円、前年比5%減少したとする集計結果をこのほど住宅リフ
-
-
ダイキン工業 ベトナムで現地生産開始
ダイキン工業は5月18日、ベトナムで住宅用エアコンの現地生産を開始したと発表した。ハノイ近郊の第2タ
-
-
16年の環境産業市場規模 過去最大の104兆円 経済・雇用への影響増大
環境省はこのほど、環境産業の市場規模・雇用規模などの推計結果をまとめた「環境産業の市場規模・雇用規模