昨年12月の中小企業 製造業の景況悪化
公開日:
:
業界ニュース
全国中小企業団体中央会がこのほど、所属する協同組合・商工組合の組合員を対象にまとめた昨年12月の景況DIは、前月と比べて製造業が1.0ポイント悪化、非製造業は0.6ポイント上昇し、全体では横ばいのマイナス17.6となった。
12月は、製造業では原材料費・人件費・燃料費などの経営コスト上昇圧力が引き続き強く、主要3指標がすべて悪化した。非製造業では消費者の節約志向が強まっている環境下において暖冬となったことで季節商品の販売が低迷し、売上高DIが悪化した。全体的に人手不足の慢性化が一層深刻な状況となっており、特に運送業の人手不足が運送コスト増加に繋がり、出荷や納期に影響したとしている。
景況DIが10ポイント超上昇したのは「運輸業」で、5~10ポイント上昇したのは「印刷」と「その他の非製造業」。一方、DIが10ポイント以上悪化した業種はなく、5~10ポイント悪化したのは「繊維工業」、「その他の製造業」、「卸売業」。
売上高DIは、前月より製造業が5.7ポイント悪化、非製造業も1.6ポイント悪化し、全体では3.5ポイント悪化のマイナス3.5となった。DIが10ポイント超上昇した業種はなく、5~10ポイント上昇したのは「電気機器」、「サービス業」と「運輸業」。DIが10ポイント超悪化したのは「化学・ゴム」、「鉄鋼・金属」、「輸送機器」、「卸売業」「その他の非製造業」。5~10ポイント悪化したのは「繊維工業」、「紙・紙加工品」、「窯業・土石製品」、「一般機械」、「その他の製造業」。
収益状況DIは、前月より製造業が2.0ポイント悪化、非製造業は0.7ポイント上昇し、全体では0.5ポイント悪化のマイナス18.2となった。DIが10ポイント超上昇したのは「電気機器」と「運輸業」。5~10ポイント上昇したのは「紙・紙加工品」。DIが10ポイント悪化した業種はなく、5~10ポイント悪化したのは「繊維工業」、「窯業・土石製品」、「卸売業」、「建設業」、「その他の非製造業」。
管材新聞 2019年2月27日 第1765号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
キッツ 長坂工場に直用水素ステーションを完成 燃料電池車を社用車として活用
キッツは4月6日、同社長坂工場(山梨県北杜市)に直用として建設していたパッケージユニットを用いた水素
-
-
来年度建設投資2.7%減へ 民間住宅微増、非住宅横ばい
2019年度の建設投資額は18年度(見通し)比2.7%減少するという予測が出された。建設経済研究所が
-
-
JKK ガス管ネジ付品を5%値上げ
JFE商事鋼管販売(JKK)は、全国各拠点で在庫しているガス管類(黒ガス管、白ガス管)のネジ付品の価
-
-
日本バルブ工業会 「バルブの日」中心にバルブの重要性アピール
日本バルブ工業会は、バルブ産業の地位向上をめざして3月21日を「バルブの日」に制定し、広く一
-
-
空調システム国内市場 19年ピークに縮小へ 富士経済調べ
富士経済はこのほど、業務・産業施設向け空調システムの国内市場を調査し、その結果を「2019年版 業務
-
-
荏原製作所 ブラジルの2子会社統合 生産・販売体制強化
荏原製作所は、ブラジルのポンプ子会社2社を統合し、「エバラ・ポンプ・サウス・アメリカ」に改称した。
-
-
TOTO タイにウォシュレット量産工場を新設
TOTOは、温水洗浄便座「ウォシュレット」の量産工場として、タイに新工場(TOTOタイランド第3工場
-
-
クレアフォームジャパン パイプの経年劣化や保全 状態の測定・評価ソフト
3Dスキャニング測定ソリューションと3Dエンジニアリングサービスのクレアフォームジャパンはこのほど、
-
-
リンナイ ラグビー五郎丸選手加入の豪「レッズ」とスポンサー契約
リンナイは、今シーズンから五郎丸歩選手(ヤマハ発動機ジュビロ)が加入する豪ラグビーチームの「The
-
-
昨年建機出荷額 内需2年ぶり減・外需2年連続増 合計では2年連続増、過去最高を更新 油圧ショベルは内需減・外需増、ミニショベルは内外需とも増
日本建設機械工業会がまとめた2018年(暦年)の建設機械出荷額は、前年比8.1%増の2兆7590億円