中小企業の景気回復 大幅に遅れる見通し
公開日:
:
ニュース
内閣府・財務省がこのほど発表した第49回法人企業景気予測調査(2016年4~6月期調査)によると、中小企業の景気回復は大幅に遅れる見通しとなっている。
企業の「景況判断」BSI(「上昇」から「下降」を引いた社数構成比)は、大企業、中堅企業、中小企業とも足元の4~6月期は「下降」超としているが、7~9月期で大企業、中堅企業は「上昇」超に転じる見通し。一方、中小企業は回復がにぶいことから7~9月期、10~12月期とも「下降」超と見通している。
調査結果では、4~6月期の「景況判断」BSIは全産業で大企業(資本金10億円以上)がマイナス7.9、中堅企業(同1~10億円未満)がマイナス7.0、中小企業(同1億円未満)がマイナス16.9と、いずれも「下降」超となっている。
7~9月期は、大企業でプラス5.8、中堅企業でプラス5.7と回復に向かう見通しだが、中小企業はいぜんマイナス9.3と「下降」超を見通し、10~12月期でもマイナス2.8と低迷、企業規模間の格差が一段と広がりそうだ。
全産業の16年度の設備投資は上期では前年同期比10.1%増だが、下期は同1.4%減と減退を見通し、通期で3.8%増にとどまる。
製造業は上期13.7%増、下期横ばいで、通期は6.2%増を見通している。非製造業は上期7.9%増、下期2.3%減、通期は2.3%増を見通している。
雇用面については、16年6月末時点の「従業員数判断」BSIを全産業でみると、大企業、中堅企業、中小企業いずれも「不足気味」超。先行きでも大企業、中堅企業、中小企業いずれも「不足気味」超で推移する見通しとなっている。
16年度の全産業の売上高は前年度比横ばい(上期1.5%減収、下期1.4%増収)見通しとなっている。製造業は微増見通し、非製造業は微減見通し。
16年度の全産業の経常利益は4.6%の減益(上期11.5%減、下期2.6%増)見通しとなっている。製造業は8.9%の減益を見通し、非製造業は2.7%の減益を見通している。
管材新聞 2016年8月3日 第1674号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
キャタピラージャパンと大成建設 掘削・積込の無人施工化に着手
キャタピラージャパン合同会社と大成建設は共同で、電制御が可能な次世代油圧ショベル「Cat 320」を
-
-
UNICEF/LIXIL 水・衛生分野でグローバルパートナーシップを締結 世界のトイレ環境改善に向け協業
(ホールUNICEF事務局次長とLIXIL瀬戸CEO) 国際連合児童基金(UNICEF・ユ
-
-
16年度設備投資計画 大企業で5年連続増加
日本政策投資銀行がまとめた大企業(資本金10億円以上)の全国設備投資計画調査結果(6月調査)によると
-
-
国交省 昨年度建設業法令違反増加 「社保」問題解決に注力
国土交通省は、各地方整備局などに設置している「建設業法令遵守推進本部」の2015年度活動結果を公表し
-
-
TOTO トイレ川柳 最優秀賞「日本から 世界のおしり 洗いたい」
TOTOが毎年募集している「トイレ川柳」の結果がこのほど発表され、応募総数3万2734句のなかから、
-
-
ウェザーニューズ 今年の台風の傾向を発表 発生数は少なめに
ウェザーニューズの発表によると、今シーズンの台風の発生数は少なめになる見込み。 今年は5月31日現
-
-
6月新設住宅着工、6ヶ月ぶり減 持家・貸家増続くも分譲住宅が15%減
国土交通省が発表した6月の新設住宅着工戸数は、前年同月比2.5%減(6ヶ月ぶり減)の8万5953戸と
-
-
TY熊本コラボSR 5月28日オープン
平成28年熊本地震で開設(4月16日)を延期していたTOTOと、YKK APによる「TY熊本コラボレ
-
-
フマキラー、アリ対策剤の「ヒアリ」への効果が確認される
ここ数日、ニュースをにぎわしている「ヒアリ」。強い毒性があり、その毒針で刺されるとアレルギー反応を引
-
-
阪急不動産 追加料金なしで選べる水回りメニュー 都心の分譲マンションに順次導入
阪急不動産は、近年の多様なニーズに応えるため、キッチン・洗面化粧台・ユニットバスについてライフスタイ






