NJS 小径下水道管路調査にドローン
公開日:
:
業界ニュース
NJSはこのほど、下水道管路等の閉鎖性空間を効率的に調査する無人航空機(通称「ドローン」)の試験飛行に成功した。今後さらに小径管路に対応する機体開発に取り組み、量産化をめざすとともに、ドローンで取得した映像データの解析結果を活用した管路の修繕・更新計画の策定にも取り組む予定。
日本の下水道管路の総延長約47万キロメートル(平成27年度末現在)のうち9割が人による目視調査ができない口径800ミリメートル未満の小口径管路となっており、調査には自走式テレビカメラ等が用いられるが、人がマンホールに入り機材等を設置する必要があるため調査が進んでいないのが現状だ。
また、管路の耐用年数といわれる建設後50年を経過した管路延長は約1.3万キロメートルと現時点では全体の2.8%に過ぎないが、今後この比率は急増し、管路老朽化による道路陥没等の危険性も指摘されている。人手不足社会が進行する中、調査作業の省力化は欠かせない課題となっている。
そこで同社は、遠隔操作または自動制御にて管路内部の破損などの劣化状況や不具合箇所を早期に把握できる点検調査用ドローンを自律制御システム研究所と共同で開発。試作1号機は口径400ミリメートルまでの管路に対応(特許申請中)し、全長12メートルの下水道管路実験施設を安定飛行し、管路内の撮影に成功した。
修繕しやすい機体機構とし、メンテナンス性、防水性にも配慮。管内調査のための FPV(一人称視点)操作にも対応する。次のステップとして、口径200ミリメートルの管路に対応する新たな機体開発に着手するという。
管材新聞 2017年5月17日 第1702号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
4月新設住宅着工、2カ月連続増 持家・貸家・分譲住宅とも増加
国土交通省が発表した4月の新設住宅着工戸数は、前年同月比1.9%増(2か月連続増加)の8万3
-
-
パロマ オランダのボイラー・給湯器メーカーを買収 欧州市場に進出
パロマが100%出資する米国子会社の「Paloma Rheem Global, Inc.」(ジョージ
-
-
因幡電機産業 因幡電工事業部 被覆銅管とスリムダクトSDシリーズ 価格改定
因幡電機産業 因幡電工事業部(本部・東京都港区)は、4月1日出荷分より冷媒被覆銅管とスリムダクトSD
-
-
16年の環境産業市場規模 過去最大の104兆円 経済・雇用への影響増大
環境省はこのほど、環境産業の市場規模・雇用規模などの推計結果をまとめた「環境産業の市場規模・雇用規模
-
-
ダイドレ 建材・住設展でステン製透水化粧ふたが特別賞
排水器具・マンホールなど水まわり器具を扱うダイドレは、先日、大阪で開催された「建築材料・住宅設備総合
-
-
MonotaRO 春向け厳選商品カタログ発刊
工業用間接資材通信販売最大手のMonotaRO(モノタロウ)は2月28日、顧客向け商品カタログ『間接
-
-
18年上期工場立地件数は近年で最大 面積は1.5%減
経済産業省の工場立地動向調査(速報)で2018年上期(1~6月期)の「製造業等」の全国工場立地件数は
-
-
住宅リフォーム 昨年の市場やや縮小 19年は再び拡大見通し
矢野経済研究所(社長水越孝氏)の国内住宅リフォーム市場の調査結果によると、2018年の住宅リフォーム
-
-
ユアサ商事、「Growing Navi」新ECサイト開設
ユアサ商事は、新EC(電子商取引)サイト「Growing Navi」を5月23日にオープンした。
-
-
水道管の耐震適合率 16年度末 全国平均38.7%
厚生労働省がこのほどまとめた2016年度末(平成29年3月末)時点の水道管耐震適合率は全国平
PC
- PREV
- 1~3月期 ルームエアコン出荷順調
- NEXT
- 昭和バルブ製作所 バルブ販価引き上げ