積水化学工業 ベトナム最大手樹脂管メーカーに資本参加 ASEAN地域進出の橋頭保確保へ
(前列向かって左がTPS社のDUNG社長、右が久保プレジデント)
積水化学工業は5日、ベトナム最大手のプラスチックパイプメーカー「TIEN PHONG PLASTIC SOUTH JOINT STOCK COMPANY(TPS社)」に資本参加する契約を締結したと発表した。TPS社はベトナム最大手のプラスチックパイプメーカーと評価されており、積水化学はベトナム事業の拡大を図るとともに、他のASEAN地域進出の橋頭保とする考えを示している。
同社の2017~19年度中期経営計画で、同社環境・ライフラインカンパニーは、ASEAN地域を中心とするアジア地域での事業拡大を成長戦略の一つに位置づけ、配管・インフラ分野における上下水道やプラント向け製品の拡販に取り組んでいる。特にベトナムについて、安定した経済成長を続けていること、日系企業などによる対内投資も旺盛であることから、今後も官民のインフラ整備需要が期待できるとし、また、ベトナム南部が地理的にASEAN地域の中心に位置し、海運に適しカンボジアを経由してタイに至る幹線道路が開通しているなど、他のASEAN地域への事業展開上、好条件を有していると評価している。
これを踏まえ、ベトナム南部に拠点を有するTPS社への資本参加により、水インフラ整備需要の大きいベトナム南部市場を獲得し、同社ベトナム事業のさらなる拡大を図るとともに、将来のASEAN地域進出の橋頭堡とする考え。資本参加後は、
- ベトナム南部市場における需要獲得に向け、TPS社への同社特許ならびに生産ノウハウの使用を許諾し、TPS社の製品ラインナップ強化を実施
- TP社(13年から業務提携)、TPS社の販売網の活用による同社上下水道およびプラント向けパイプ関連製品などの拡販
- TP社、TPS社の生産拠点活用による他のASEAN地域および日本向け製品の製造委託
――の施策に取り組むとしている。
同社は、これらの取り組みも含め、環境・ライフラインカンパニーのアジア(日本除く)における売上高を19年度に33億円増加(16年度比75%増)させることを目標としている。
同社は今回の契約に基づき今年8月をメドにTPS社の新規発行株式を取得する予定で。それによりTPS社の発行済み株式の25・3%を保有する見込み。また、同社からTPS社の取締役として1名を派遣し、両社の成長・発展のために協力するとしている。
管材新聞 2017年7月26日 第1709号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
LIXIL 山P&ピエール瀧のキッチン新CM
https://www.youtube.com/watch?v=J0Ze2vtFH-4 LIX
-
-
2017年度グッドデザイン賞 ベスト100にダイキンの「ココタス」など
「2017年度 グッドデザイン賞」(主催:日本デザイン振興会)が10月4日に発表され、国内外から44
-
-
16年度設備投資計画 大企業で5年連続増加
日本政策投資銀行がまとめた大企業(資本金10億円以上)の全国設備投資計画調査結果(6月調査)によると
-
-
DIYショウ開催告知
日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会は8月24日~26日の3日間、千葉・幕張メッセ国際展示場5・6・7・
-
-
東日製作所 「ねじ締めトラブル解決セミナー」開催
東日製作所は9月14日、東京コンファレンスセンター品川で「ねじ締めトラブル解決セミナー」を開催した。
-
-
ブリヂストン サイホン排水システム 水まわりの設計自由度が向上
ブリヂストンは、水が落ちることで引く力が発生するサイホンの原理を利用した新しい排水システム「スマート
-
-
ワキタ 高圧洗浄機「HPW730E」
ワキタはこのほど、耐久性を備えたハイパワー高圧洗浄機「HPW730E(エンジンタイプ)」を発
-
-
普段の生活の補助ライトから災害・震災時の緊急用まで 用途別・メーカー別 おすすめLEDライトのご紹介
白熱電球に比べ寿命がかなり長く、また発熱も少ないといったメリットがあるLEDライト。現在さまざまな用
-
-
荏原製作所 米ラスベガス・ポンプ場へ世界最大級水中ポンプ
荏原製作所はこのほど、米国ネバダ州ラスベガスの生活用水を送るポンプ場へ、世界最大級の出力3350HP
-
-
クボタ 下水道水処理施設で初のPFI事業に参画
クボタは、大阪市下水道の水処理施設で全国初となるPFI事業に参画すると発表した。同社が出資・参画する