三菱地所レジデンスなど マンション用全館空調システム普及へ 新製品3月から実証実験
三菱地所レジデンスなど3社は、マンション用全館空調システム「マンションエアロテック」の新製品の実証実験を、3月下旬から東京都文京区の導入住戸で開始する。居住空間の快適性と導入コストの低減をさらに追求し、新築分譲マンションおよびマンションリフォームでの普及をめざす。
マンションエアロテックは、常時、住戸内のすみずみまで換気しながら、室温をほぼ一定に保つシステム。リビングや各居室はもちろん、廊下や水回りまで適温に保たれるため、ヒートショックがない。部屋ごとに個別の温度設定もできる。エネルギー消費効率の高いヒートポンプ方式のシステム機器と全熱交換型の換気ユニットを採用し、低い冷暖房費を実現。さらに、換気に必要な各居室の壁付け給気口が不要となり、給気口からの花粉やホコリ、外部騒音の侵入を防ぎながら、美しいインテリア空間をつくる。
ただ、天井裏の空調ダクト工事にかかる材工費用が高額なうえ、十分な階高が確保できる一部の高額マンションを除くと導入が難しかったため、これまでの採用は6棟132戸(06年以降)にとどまっている。
試験に用いる新製品は、天井空間の空調ダクトの代わりに二重床の床下空間で通気を行うことで、設計時のダクトルートの検証や施工時のダクト工事を削減し、導入コストを低減する。
管材新聞 2017年3月1日 第1695号より抜粋
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