TOTO中経営計画「WILL2022」を策定 経営とCSRの一体化推進 22年度に売上高7200億円・営業利益800億円目指す
TOTOは10月30日、経営とCSRの一体化のさらなる推進を図り、2022年度に売上高7200億円、営業利益800億円を目指す18~22年度中期経営計画「TOTO WILL2022」を発表した。
同日会見した同社社長は、今期までの中期経営計画「Vプラン2017」により、国内住設、海外住設、新領域の各事業分野とも売上・営業利益が伸長し、ROE(株主資本利益率)とROA(総資本利益率)も向上したと振り返るとともに、今年がTOTO創立100年であることを踏まえ、次の新たな100年に向けて「TOTOのありたい姿」を提示し、その実現に向けた計画として「WILL2022」を策定したと述べた。
計画では、次の100年に向けて世界中にTOTOファンを増やしていくとしており、コーポレートメッセージに英語表記を新設し、時代や社会動向の変化に対応した新しいミッション(社会的使命)を掲げている。また、「環境グローバルビジョン」見直し、中期経営計画と両輪として経営とCSRの統合を図り、2つの事業軸「グローバル住設事業」「新領域事業」と、3つの全社横断革新活動「マーケティング革新」「デマンドチェーン革新」「マネジメントリソース革新」、事業全体を囲む形で「グローバル環境ビジョン」を推進し、22年度に売上高7200億円(17年度計画6000億円)、営業利益800億円(同540億円)、ROA12.0%(同9.6%)、ROE13.0%(同12.4%)を目指すとしている。
国内住設事業では、2018年度に『リモデルあんしん宣言』を発信し、住宅リモデル分野の強化を図るとともに、パブリック分野では日本のトイレ文化を世界に発信し、日本を世界のショールームにすることを目指し、22年度売上高4500億円、営業利益360億円を目指す。
海外住設事業のうち中国・アジア(22年度売上高1620億円、営業利益350億円)では、中国でのウォシュレット拡販など各国・地域に合わせたマーケティング戦略を展開する。米州・欧州(22年度売上高580億円、営業利益70億円)では、ウォシュレットを最重点商品に位置づけたショールームでの価値伝達強化と、市場が拡大するeコマースへの簡単取替商品の投入(米州)、著名物件への商品納入を通したラグジュアリーブランドの地位確立、世界最大規模の見本市ISHを通したグローバルへのブランド発信力強化(欧州)などの施策を展開していく。
新領域事業でも、同社独自の技術の進化による価値の提供などを通じて22年度売上高500億円、営業利益90億円を目指す。
これらの増収増益を支える全社横断革新活動として、①海外市場で、節水大便器を17年度比約2倍(350万台/年以上)、「ウォシュレット」は同約3倍(200万台/年以上)、グローバル(モデル)水栓は同約7倍(250万台/年以上)の出荷を目指す「マーケティング革新」②棚卸資産の極小化、物流網の最適化などの日本の取組みをグローバルに展開することなどにより、グローバルでコストリダクション年平均80億円以上を実現する「デマンドチェーン革新」③女性管理職比率20%、有給休暇取得率100%、ライフイベントによる離職率0%(いずれも国内)を目指す「マネジメントリソース革新」──にも取り組む。
管材新聞 2017年11月22日 第1721号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
キッツ 長坂工場に直用水素ステーションを完成 燃料電池車を社用車として活用
キッツは4月6日、同社長坂工場(山梨県北杜市)に直用として建設していたパッケージユニットを用いた水素
-
-
国交省 下請取引実態調査
国土交通省がこのほど公表した2016年度「下請取引実態調査」によると、建設工事を下請負人に発注したこ
-
-
レッキス工業 フレキシブル管カッタ モデルチェンジ
レッキス工業は、ステンレスフレキシブル管の切断工具「フレキシブル管カッタ」をモデルチェンジ、
-
-
来年度のポンプ受注4.2%増へ 産業機械全体では4.2%増予測
日本産業機械工業会はこのほど、2017年度の産業機械受注見通しについて、ポンプは前年度比4.2%増の
-
-
全管協 「優良事業者認定制度」発足 第1回認定申し込み受付開始
国内唯一の全国規模の管洗浄業界団体として管洗浄業の認知と技術向上をめざしている、全国管洗浄協会(全管
-
-
モノタロウ 総合カタログ秋号発刊「測定・測量用品編」を分冊
MonotaRO(モノタロウ)はこのほど、顧客向け商品カタログ『間接資材総合カタログ REDBOOK
-
-
パーパス ふろクマLINEスタンプ
パーパスの人気マスコットキャラクター「ふろクマのひらくん・めきちゃん」がLINEクリエイター
-
-
1年で4200万円分の水が無駄に 漏水の調査予算足りず
老朽化した水道管からの水漏れに悩む自治体。管の更新が有効な水漏れ対策だとわかっていても、予算不足でな
-
-
12月の東京地区管材景況 売上・粗利減・売価は下落 景況感は若干上向く
東京管工機材商業協同組合はこのほど、昨年12月の「管工機材商景況動向」を発表した。景況感は、「悪い」
-
-
パロマ オランダのボイラー・給湯器メーカーを買収 欧州市場に進出
パロマが100%出資する米国子会社の「Paloma Rheem Global, Inc.」(ジョージ






