18年第1四半期の住宅 リフォーム7.6%減(矢野経済研)
公開日:
:
業界ニュース
矢野経済研究所はこのほど、国内の住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査結果(2018年1~3月期)を発表した。
それによると、18年第1四半期の住宅リフォーム市場規模は前年同期比7.6%減の1兆1946億円(速報値)と推計している。消費税増税前の14年第1四半期以降は1.2兆円台で推移していたことをみると、やや勢いを欠くスタートとなったとしている。
これにより、17年度の住宅リフォーム市場規模は6兆1375億円(速報値)で、前年度比1.7%の減少となる。上期は比較的好調に推移したものの、下期(特に12月以降)はその勢いが落ち込んだ。消費税増税が19年10月に予定されているが、それに向けてリフォーム関連支出の調整局面(需要の先送り)になってしまったものと同社ではみている。
18年の市場トレンドとしては、前年以上に特段の変動要因の見当たらない市況となり、このまま低調に推移する可能性が高いとしている。一方、今年秋頃から、消費税の再増税を見越した大型リフォームなどの需要が顕在化することが考えられ、株価や景気動向などの外部環境に大きな変化がなければ前年とは逆に上半期低調、下半期にかけて回復基調の可能性を指摘している。
また、今年6月に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されることもあり、賃貸や居住以外への転用向けのリフォーム需要が徐々に注目されている。同調査における住宅リフォーム市場は原則として持家に係るリフォーム需要であるが、近年、住宅リフォーム需要そのものが多様化してきており、参入事業者にはこれに向けた対応力が求められるとしている。
管材新聞 2018年6月13日 第1741号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
モノタロウ 総合カタログ春号発刊 建築・工事業向け充実
MonotaRO(モノタロウ)はこのほど、ユーザー向け商品カタログ『間接資材総合カタログ RED B
-
-
日本バルブ工業会 「第2回学生バルブ論文コンテスト」の募集開始
日本バルブ工業会は、前回(2013年)開催した「学生懸賞論文コンテスト」を「第2回学生バルブ論文コン
-
-
10月に独で国際プラスチック・ゴム展開催
メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンは4月19日、東京・港区のアンダーズ東京で秋にドイツで開催する国際
-
-
15年度伸銅品需要 当初見通し下方修正 銅管は4.6%減と低調
日本伸銅協会はこのほど、2015年度の伸銅品需要(生産)について当初の前年度比微増予想を下方修正し、
-
-
全管連 水道法改正案成立へ厚労相らに要望
全国管工事業協同組合連合会(全管連)はこのほど、厚生労働大臣と自由民主党衆議院国会対策委員長(鹿児島
-
-
クリナップ「ウルトラの母」CM第2弾
クリナップは、昨秋の放映で話題となった「ウルトラの母」を起用した「システムキッチン クリンレ
-
-
中小製造業の投資意欲 昨春より増大傾向
日本政策金融公庫(日本公庫)がこのほどまとめた中小製造業設備投資動向調査結果によると、2018年度に
-
-
パロマ オランダのボイラー・給湯器メーカーを買収 欧州市場に進出
パロマが100%出資する米国子会社の「Paloma Rheem Global, Inc.」(ジョージ
-
-
東日製作所 水で洗えるヘッド交換式の「防水トルクレンチ」
東日製作所は、汚れても水で洗えるヘッド交換式の防水トルクレンチ「CLWPシリーズ」を開発、このほど受
-
-
キッツ 長坂工場に直用水素ステーションを完成 燃料電池車を社用車として活用
キッツは4月6日、同社長坂工場(山梨県北杜市)に直用として建設していたパッケージユニットを用いた水素
PC
- PREV
- 17年度 下請法違反指導件数 8年連続で過去最多更新
- NEXT
- 18年度 エコジョーズ堅調推移予測






