住宅リフォーム市場 毎年6兆円の需要創出
公開日:
:
業界ニュース
矢野経済研究所はこのほど、国内住宅リフォーム市場の調査結果を発表した。それによると、2017年の住宅リフォーム市場規模は6.3兆円と推計し、18年は6.5兆円を予測、毎年6兆円規模の住宅リフォーム需要を創出するとしている。増改築、設備修繕・維持関連、家具・インテリアの4分野を調査したもの。
17年の住宅リフォーム市場規模は前年比1.3%増の6兆2738億円と推計。分野別にみると、「増改築に関わる費用」は前年比11.7%減、「設備修繕・維持管理費」は3.4%増、「家具・インテリア」は1.6%増となった。
18年の住宅リフォーム市場規模は前年比3.2%増の6兆5000億円を予測。現状、リフォーム需要に大きな影響を及ぼす要因は見当たらないものの、株価も高止まりで推移するなど、リフォーム市場にとって好影響をもたらす状況であるとしている。また、18年末頃から消費増税前の駆け込み需要も次第に顕在化すると推測されることから、底堅く推移するものとみている。
20年の市場規模は17年比で7.4%増の6兆7000億円を予測する。住宅リフォーム市場の主要分野である「設備修繕・維持関連」分野が住宅ストック数の増加に伴って拡大し、住宅リフォーム市場全体も安定的に推移するものとみている。
住宅リフォーム市場は、受注型のビジネスとして毎年6兆円規模のリフォーム需要が創出されている。一方で、長期的にみると人口減少や世帯数減少、消費を牽引してきた団塊世代の後期高齢化といった構造的な要因に加え、昨今の新築住宅の住宅性能・品質向上によるリフォーム需要の延伸化、また長寿化を見据えた住宅への支出抑制などのマイナス要因も想定される。そのため、大きな成長は見込めないものの、経済状況や株価などに大きな変化がないと仮定すれば、今後も6兆円規模の市場が安定的に創出されていくものとしている。
管材新聞 2018年9月12日 第1749号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
DIY協会 来年8月にDIYショウ
日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会は、来年8月23日~25日の3日間、千葉・幕張メッセ国際展示場5・6
-
-
積水化学 環境・ライフラインカンパニー管轄の子会社統合 「東日本積水工業」設立
積水化学工業 環境・ライフラインカンパニーは4月2日、関東~東北エリアの生産拠点を再編し、100%出
-
-
昨年度 建設工事の裁判外紛争 141件といぜん多い
建設工事にかかわる裁判外紛争処理機関「建設工事紛争審査会」(中央審査会・都道府県審査会)はこのほど、
-
-
阪急不動産 追加料金なしで選べる水回りメニュー 都心の分譲マンションに順次導入
阪急不動産は、近年の多様なニーズに応えるため、キッチン・洗面化粧台・ユニットバスについてライフスタイ
-
-
パナソニック インドで住宅部材事業を本格展開
パナソニックは、10月からインド市場でシステムキッチンなどのを販売を開始し、住宅部材事業の本格的展開
-
-
楽天 エネ需要開発協組と業務提携へ
楽天とエネルギー需要開発協同組合はこのほど、LPガスと電気のセット販売などでの業務提携に向けた検討を
-
-
昨年12月の中小企業 製造業の景況悪化
全国中小企業団体中央会がこのほど、所属する協同組合・商工組合の組合員を対象にまとめた昨年12月の景況
-
-
日本郵船など3社連合の新会社 定期コンテナ船サービス開始
日本郵船、川崎汽船、商船三井の3社の出資により設立した「Ocean Network Express
-
-
17年度建設工事完工高 2年ぶりに増加 管工事業は低迷
国土交通省がこのほどまとめた2017年度の「建設工事施工統計調査」結果によると、総合工事業、職別工事
-
-
18年度環境装置受注 外需倍増ながら官公需大幅減で2年連続減 水質汚濁防止装置は増加
日本産業機械工業会がこのほどまとめた2018(平成30)年度の環境装置受注額は、前年度比15.6%減






