〈日邦バルブ③〉 生産現場に3Dプリンタ導入 自社金型製造し、高品質な製品や新製品の開発へ
創業135周年迎えた老舗メーカーの日邦バルブ(社長菅原博氏)は長野県松本市に全国の事業所を直轄する本社機能に加え、同敷地内に鉛レス青銅合金セイフアロイの鋳造・製造工場及び配送センターを完備。2009年5月に鋳造工場が新築され、金型自動倉庫や溶解炉など新たな設備が導入されて環境の整備と生産性の向上が図られた。130周年記念事業として2014年に技術実験棟の松本テクニカルセンターを建設。日本水道協会検査工場に登録、日本水道協会品質認証センターの自社検査工場に認定されている。
本社工場の金型製作はこのたび3Dプリンタを導入、金型製造している。自社金型製造、多品種少量生産で無駄を省いている。鋳物工場では鉛レス青銅合金鋳造を行ない、商品ニーズの迅速な対応を行っている。製造工場では高度な加工が必要な少量生産製品には最新型のNC旋盤、大量生産には多軸自動盤ヌッティを活用、製品特性に応じて使い分ける多様な工作機械を完備。完成部品は自動倉庫にストックされ、効率的な組立工程へ供給される。部品完成時、製品組立等、プロセスごとに厳しい品質検査を実施。最終組立段階では部品の締め付けから耐圧・止水性・逆止・減圧など様々な性能検査、梱包までの一連の流れを少人数体制で行ない、生産効率と品質向上を同時に実現。
本社の配送センターには常時約6000アイテムをストック。北海道、九州にも配送センターを備え、全国10カ所の営業所とオンラインで直結。在庫品に関して、全国への翌日納入を実現している。
管材新聞 2019年9月26日 第1785号より抜粋
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