〈日邦バルブ②〉菅原社長インタビュー
新製品の戸別減圧弁ユニット「RVD―U」の開発の経緯・今後の取組み・展開ついて伺った。
―今回の新製品の開発経緯についてお聞かせ下さい。
減圧弁を製造しているメーカーはあるがホテル用として製造している所はあまりない。当社は水道メーターまわりのメーカーとしてやってきた。水道メーターが水平に設置する事が基準で決まっており、必然的に横向きになる。床に置いたり、立ち上げたりして、固定して配管していた。ホテル等の分野は今まであまり知らなかった。部屋を広くとるという点では水道メーターとちがって縦につけてもかまわない。現状、縦配管になって、かなり狭い所に押し込められている。ある工事会社の方から、縦型のユニットはできないかというご意見を頂き、メーターユニットを縦にしたような初期型をつくった。ホテルで減圧弁使用されており、それをユニット化した。
―減圧弁ユニットの従来工法との比較でメリットを教えて下さい。
たとえば従来(20ミリメートル、2室施工)ではステンレス管切断作業(2本)・ステンレス継手接続作業(4ヶ所)・減圧弁、ゲートバルブねじ込み接続作業(3ヶ所)・支持金具取付けの4ヶ所行う必要があった。一台で2室分岐の今回減圧弁ユニットではコンクリート床へのアンカー穴あけ、打込み(4ヶ所)・支柱設置、減圧弁ユニット取付け・一次側フレキパイプ継手ねじ込み接続(2ヶ所)・一次側フレキパイプ接続(2ヶ所)の作業を給水・給湯一ヶ所ずつで済み、どの工程も短時間に行え、施工箇所が半分になり、施工時間が大幅に短縮できる。他メーカーのものは故障時、全体を交換しなければならなかったが、新型の減圧弁はカートリッジ式の為、電球交換のように配管に触れず誰にでも容易に交換できる。ユニット化しているので狭いパイプシャフト内でも設置が容易にできる。減圧弁一つに対してねじ込み工数は8から3に減らせる。施工費用も従来配管より安価でできる。
―戸別減圧弁ユニット「RVD-U」の特徴は
施工性がいい専用スタンドとユニット化した減圧弁でカートリッジ式の減圧弁で交換がすぐでき、洗管キャップが工場からついてくるので、洗管してまっさらな状態で減圧弁をつけて引き渡しができあるなどを有している。
―今後の取組み・展開ついてお聞かせ下さい。
これから大阪万博もあり、ホテルラッシュの建設需要で京都・大阪と沖縄に需要を見込んでいる。特にチェーン展開をしているホテルをターゲットとしたい。他にはサービス付高齢者住宅や首都圏のマンション型式学生寮にも拡販したい。今までの施工例からすると低価格で25ミリメートルで施工できる。施工時間がかなり短縮。カートリッジ交換でアフターも容易。ホテルの場合、稼働率をあげられる。
天井裏に配管している所が、ユニットバスの点検口からアフターをやらなければならないが、そういう場所にも施工できる。単体で天井裏に取付けも可能。初期型より軽量化。耐熱は80℃。減圧弁カートリッジのみの販売も行っており、メンテ用カートリッジを用意される事をお勧めする。工場ではユニット化して、配送・納品している。
みらい市や大阪の管工機材展にも出品、顧客からいろいろアイデアを頂き、秋にむけ、増産体制を整えていく。メーターユニットより数多く販売出来るので、期待している。
管材新聞 2019年9月26日 第1785号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
フジトク ペンテェア社サニタリーバルブの日本総販売店に
高圧管継手、計装・装置継手、ゼットサニタリーの専門メーカーであるフジトクはこのほど、「キーストンバル
-
-
来年度建設投資 前年度水準を維持
2018年度の建設投資額は17年度(見通し)比0.1%増加するという予測が出された。建設経済研究所が
-
-
LIXIL「リフォームフェア」全国6か所で約10万人動員 三位一体で需要創造
LIXILは今年、全国6会場で流通店などと協働で「リフォームフェア2016」を開催。合わせて
-
-
15年度下期 リフォーム受注、堅調さ取り戻す 管工事業は非住宅で大幅増
国土交通省がこのほどまとめた2015年度下半期(14年10月~15年3月)の建築物リフォーム・リニュ
-
-
10月に独で国際プラスチック・ゴム展開催
メッセ・デュッセルドルフ・ジャパンは4月19日、東京・港区のアンダーズ東京で秋にドイツで開催する国際
-
-
DIYショウ開催告知
日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会は、来年8月24日~26日の3日間、幕張メッセ国際展示場5・6・7・
-
-
モノタロウ 総合カタログ秋号発刊「測定・測量用品編」を分冊
MonotaRO(モノタロウ)はこのほど、顧客向け商品カタログ『間接資材総合カタログ REDBOOK
-
-
15年上半期工場立地 件数、面積とも減少
2015年上半期(1~6月期)の「製造業等」の全国工場立地件数は前年同期比7%減、立地面積も12%減
-
-
18年造船受注堅調 急回復の前年実績維持
日本船舶輸出組合がこのほどまとめた2018年(1~12月)の輸出船契約実績は1078万6371総トン
-
-
フローバル 送排水用ホース「ブルーホース」新発売
継手・バルブ・ホース金具など工業用配管部品の専門商社であるフローバルはこのほど、送排水ホース