15年上期産業機械 ポンプ受注8%増加 内需微増、外需2ケタ増
日本産業機械工業会による2015年上期(1~6月)の産業機械受注状況調査結果で、ポンプは前年同期比8%増の1702億3200万円となった。民間需要は製造業向けと非製造業向けが約2割増だった一方、官公需が減少し、内需全体では2%の伸びにとどまったが、外需の27%増の影響で前年同期実績を上回った。圧縮機は7%減少し、送風機は3%増だった。
ポンプ需要を部門別にみると、民需は前年同期比19%増の486億9500万円だった。うち、製造業は22%増の136億7700万円、非製造業は18%増の350億1800万円だった。民間製造業の主要需要部門では石油・石炭製品工業が30%増の14億4700万円、鉄鋼業が113%増(約2.1倍)の30億9000万円、食品工業が64%増の5億7200万円、情報通信機械業が43%増の20億200万円といずれも伸び、化学工業(20億7400万円、3%減)の落ち込みをカバーした。
民間非製造業は、電力業が41%増の99億2200万円、その他非製造業が25%増の134億2200万円と伸び、卸・小売業(107億6700万円)の落ち込みが1%減にとどまり18%の伸びだった。建設業は20%増の4億2500万円だった。
官公需は国家公務が42%減の61億3500万円、地方公務が6%減の209億3400万円と低調で、運輸業(19%減、1億4900万円)も減少しており、防衛省(488%増、6倍弱、3億4700万円)とその他官公需(355%増、68億2000万円)ではカバーできず全体では10%減の343億8500万円に落ち込んだ。
なお、産業機械全体の14年上期の受注高は3兆767億5500万円で前年同期比9%増だった。
管材新聞 2015年9月16日 第1642号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
10月度産業機械 ポンプ受注19.4%減 官公需・外需が減少幅2ケタ 産業機械全体では2カ月ぶり減
日本産業機械工業会がまとめた10月の「産業機械受注状況調査」によると、ポンプの受注額は、前年同月比1
-
-
因幡電機産業 因幡電工事業部 被覆銅管とスリムダクトSDシリーズ 価格改定
因幡電機産業 因幡電工事業部(本部・東京都港区)は、4月1日出荷分より冷媒被覆銅管とスリムダクトSD
-
-
国交省 公共工事基準賃金引き上げ 全国平均で4.9% 配管工は1.3%上昇
国土交通省は、2月から適用する公共工事設計労務単価(労務単価)を全職種全国平均で昨年2月比4.9%引
-
-
今年度ルームエアコン 生産額3.9%増へ
日本電機工業会(JEMA)このほど、2016年度電気機器の生産見通しについて、ルームエアコンは前年度
-
-
積水化学 環境・ライフラインカンパニー管轄の子会社統合 「東日本積水工業」設立
積水化学工業 環境・ライフラインカンパニーは4月2日、関東~東北エリアの生産拠点を再編し、100%出
-
-
PVCデザインアワード 作品・製品募集中 優秀作を11月表彰
ソフトPVC(軟質塩ビ)関連4団体(日本プラスチック製品加工組合連合会、日本ビニール商業連合
-
-
中小企業の景況改善 昨年12月
全国中小企業団体中央会がこのほど所属する協同組合・商工組合の組合員を対象にまとめた昨年12月の景況D
-
-
7月度産業機械 ポンプ受注42.1%増 外需が大きく増加、内需も伸び幅2ケタ 産業機械全体では4カ月連続減
日本産業機械工業会がまとめた7月の「産業機械受注状況調査」によると、ポンプの受注額は、前年同月比42
-
-
大企業の行動意識 国内の有形固定資産投資に注力
日本政策投資銀行は、大企業の全国設備投資計画調査に付随して「広義の投資」についての企業行動の意識調査
-
-
モノタロウ 「経費節減カタログ Vol.5」発刊 1万7000点掲載
MonotaRO(モノタロウ)はこのほど、ユーザーのコスト削減に役立つプライベートブランド(PB)商