配管ってそもそもなに?
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配管とは
第1回目は「配管とはなにか」を掘り下げて考えてみたいと思います。
皆さんは「配管」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
水道、工場、石油のパイプライン…。一般には生活や仕事での関わりから、産業設備やインフラのひとつとして認識されていることと思います。“なかに何かを流す”という目的も浸透していることでしょう。
試しにGoogleで画像検索してみると、
鉄のパイプがくねくね曲がった工場の写真がたくさん出てきました。
やはり多くの人はこういった産業用の配管をイメージするようです。
では「配管」の定義とはなんでしょうか?
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「配管」を定義してみる
各種の専門書で「配管」はどう定義されているのでしょうか。
「配管(はいかん・はいくわん)水道・ガスなどの管を配置すること。─工」(『広辞苑第5版』岩波書店)
「各機器を連絡する流体の通路として、連結し配設された管のこと。または配管を配置すること」(『図解配管用語辞典』日刊工業新聞社)
「普通の揚水装置の流路は開回路であり、また油圧装置のような場合は多くは閉回路をとっている。これらはいくつかの機械を管路で結び合わせているが、それらの導管の組み合わせを総称したもの」(『空調・衛生・配管用語辞典』日本理工出版会)
などと記載されています。
さらにネット上で検索すると、
「配管(はいかん)は、液体・気体・粉体などの流体を輸送・密閉・畜圧することや配線などの保護を目的に管(パイプ)、チューブ、ホースを取り付けることである。また管自体を指していう場合もある。」(配管 – Wikipedia)
「パイプや継手などをトータル的に設計して、液体や空気といった流体を、目的箇所まで適切に配送するシステムのことです」(株式会社べネックスHP)
「管を用いて物質を運搬する通路を設計し導設することです。物質には、海水、清水、燃料油、潤滑油、蒸気、圧縮空気、不要排水、などがあります。それぞれの、流体の性質や、流量、圧力により管の材質、サイズ、肉厚が決定され目的に沿った配管がなされます」(越智設計HP)
などが見つかりました。
「配管」についてまとめてみました
これらを元にまとめると、配管とは管(パイプやホース)・管継手・バルブ・計器などで構成される構造体で、流体の輸送やエネルギーの伝達などを目的に、機器装置類と組み合わせたシステムの一部として製作されます。また“配管する”という動詞では設計施工のことを指します。
配管の種類について
配管の種類には、気体・液体・粉体・粒体を輸送する流体配管、熱伝達用配管、フルードパワー(油空水圧)配管、電気設備配管があります。
流体配管の用途は幅広く、大きくインフラ・建築・工業の各分野があります。インフラ分野には石油・天然ガスパイプライン、上下水道施設、都市ガス導管。建築分野には住宅・ビル・工場の給排水衛生・空気調和・消火・都市ガス設備配管。工業分野には化学プラントのプロセス・ユーティリティ配管、原子力発電所の冷却水配管、機械の油空圧・真空配管、半導体製造装置の超純水・薬液・プロセスガス配管、食品飲料機械のサニタリー配管、自動車の燃料供給・吸排気・ブレーキ配管、鉄道・船舶の艤(ぎ)装配管などがあります。
そのほか研究実験施設の理化学配管、医療用機器・医療用ガス配管など、多種多様な配管が存在します。配管の設計・施工・製造・流通が産業として形成され、それに伴い配管技術も、進歩する科学技術の要請に応えて年々高度化しています。
配管の施工について
施工に関しては高度な技術を持った、専門職である配管技能工が担います。部材は標準化され、日本工業規格JISや各種の団体規格で規定されています。
近年は国際規格ISOへの整合も進んでおり、これからの課題は高度化する科学技術への対応、事故災害の防止、施工の省力化、環境負荷低減などが挙げられます。
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