学校のトイレ、6割がまだ和式
「学校で児童・生徒のために改善が必要と思われるのはどこですか?」の問いに、学校教職員の59%、自治体の73%が「トイレ」と答え、2位以下を大きく引き離し、学校設備ではトイレの改善が最優先課題であることが分かった。
これは、TOTOなどトイレ関連6社が96年に立ち上げた「学校のトイレ研究会」がアンケート調査した結果で、全国の公立小・中学校の教職員への調査は09年以来6年ぶり。
09年の時も教職員からの回答は、「校舎の耐震化」(38%)をおさえ、「トイレ」が51%で1位だったが、当時から8ポイント増加し、改善ニーズがさらに拡大していることがうかがえる。
自治体でも、6年前こそ「校舎の耐震化」(73%)に次いで「トイレ」(63%)が2位だったが、今回の調査では「トイレ」が10ポイント増加し、2位の「外壁」(47%)に20ポイント以上の差をつけ、ダントツの1位となってしまった。
この背景には、「いまだに学校のトイレでは59%が和式便器主体」という現実がある。全国各地の自治体や学校関係者の熱心な取組みにより09年の84%から減少しているものの、改修が追いついていないという実情が浮かび上がった。
この調査の詳細は、トイレ環境改善の遅れから小学生の間で便秘が増えていることや学校のトイレがどうあるべきかなどを小児外科医にインタビューした記事などとともに、同研究会が発行した「学校トイレの挑戦!2016」に掲載している。
管材新聞 2016年8月3日 第1674号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
癒しのトイレ研究会 トイレの安全対策など学会で発
TOTO、ダイキン工業など6社で構成する「癒しのトイレ研究会」は、11月21・22日両日に東京ビッグ
-
-
15年度上期建設工事受注 前年度比7%増 建築・建築設備堅調
国土交通省の建設工事受注動態統計調査による2015年度上半期(4~9月)の建設工事受注額は、前年同期
-
-
14年工業統計調査結果
経済産業省の「2014年工業統計調査」で、製造品出荷額は24産業(産業中分類)中、輸送用機械器具製造
-
-
5月建機出荷額12.4%減 輸出10カ月連続減、内需2カ月連続減 油圧ショベルは増加・ミニショベルは減少
日本建設機械工業会がまとめた5月の建設機械出荷額は、前年同月比12.4%減の1441億円で、10カ月
-
-
昨年のエアコン国内出荷家庭用増加に転じる 業務用は引き続き低迷
2016年(暦年)のルームエアコン(家庭用エアコン)の国内出荷台数は前年比3.1%増と14年
-
-
日栄インテック 特定天井に天井落下防止システムが採用される
日栄インテックは、各地の特定天井に同社の「天井落下防止システム」が採用されていることを明らかにしまし
-
-
JFEスチール 水道鋼管約15%値上げ
JFEスチール鋼管営業部はこのほど、水配管用亜鉛めっき鋼管(JIS規格G3442、SGPW)の値上げ
-
-
7月度産業機械 ポンプ受注42.1%増 外需が大きく増加、内需も伸び幅2ケタ 産業機械全体では4カ月連続減
日本産業機械工業会がまとめた7月の「産業機械受注状況調査」によると、ポンプの受注額は、前年同月比42
-
-
16年度建設投資 1.6%増の51兆7700億円
国土交通省はこのほど、2016年度の建設投資を前年度比1.6%増の51兆7700億円とする見通しを発
-
-
学校のトイレ 和式、まだ半数以上 築30年以上では7割超え
TOTOなど6社で活動する、学校のトイレ研究会が実施した全国の公立小・中学校5000校の教職