昨年のエアコン国内出荷家庭、業務用とも堅調
公開日:
:
業界ニュース
日本冷凍空調工業会がこのほどまとめた2017年(暦年)のルームエアコン(家庭用エアコン)の国内出荷台数は前年比6.9増と、16年(3.0%増)から2年連続して増加した。パッケージエアコン(業務用エアコン)も3.2%増と、15年(4.9%減)、16年(0.2%減)の2年続きの低迷から脱した。家庭用ヒートポンプ給湯機(エコキュート)、チリングユニット、全熱交換器は前年実績を上回り、ガスエンジンヒートポンプユニットは前年比減少した。
▼ルームエアコン 国内出荷推移
▼パッケージエアコン 国内出荷推移
近年の推移をみると、ルームエアコンは、10年に前年比22%増と長期低迷に終止符をうち、11~13年は堅調に推移したあと、14年になって前年割れとなり、15年も低迷、16年にやや回復して昨17年は6.9%増と続伸し、892万4077台となった。
パッケージエアコンは10年で前年比増加に転じたあと、11年28%増、12~14年も堅調に推移したが、15年は4.9%減と落ち込み、16年も微減に終わったが、17年でようやく3.2%増と底を打ち、81万9504台となった。
家庭用ヒートポンプ給湯機は15年まで4年連続して低迷したあと、16年に3.4%増と回復に転じ、昨17年は3.8%増の43万6962台となった。
ガスエンジンヒートポンプエアコン(セット数)は15年に減少したあと、16年に盛り返した(5.4%増)ものの、17年は7.9%減と再び低迷し、2万9142台となった。
チリングユニットは5.4%増の1万3542台。10年から毎年増加を続け、15年にいったん減少(2.1%減)したが、17年は16年(1.1%増)に続いて増加し、1万3524台となった。水冷式(17.0%増)、空冷式冷房専用(1.6%増)、空冷式ヒートポンプ(3.6%増)の3機種とも増加した。
ファンコイルユニットは0.6%の微増の7万7963台。15、16年と減少したが、ようやく下げ止まった。エアハンドリングユニットは0.1%の微減の1万6775台。16年(1.4%減)に続いて減少した。
全熱交換器は2.5%増の11万2948台。15年(9.5%減)、16年(7.6%減)の2年続きの低迷から脱した。うち業務用は2.9%増の11万608台、設備用は9.7%減の2340台であった。
管材新聞 2018年2月14日 第1729号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
外需大幅減ながら民需、官公需とも増で2年ぶり増 2018年環境装置受注額6491億円 水質汚濁防止装置は9.1%増 2285億円
日本産業機械工業会が公表した2018年暦年の環境装置受注額は、前年比1.0%増の6490億7700万
-
-
昨年度建築物リフォーム 2年連続で減少 住宅分野は微増
昨年度建築物リフォーム 2年連続で減少 住宅分野は微増 国土交通省がこのほどまとめた2018年
-
-
中小企業の「組合まつり」に滋賀バルブ団体が出展
東京都中小企業団体中央会の中小企業世界発信プロジェクト2020の一環事業「組合まつり in TOKY
-
-
モノタロウ 総合カタログvol.13発行 12分冊で34万点掲載
工業用間接資材通信販売最大手のMonotaRO(モノタロウ)はこのほど、顧客向け商品カタログ「間接資
-
-
機械工業生産3年連続プラス、今年度見通し72兆485億円、2.6%増
日本機械工業連合会はこのほど、2015年度の機械工業生産額を前年度実績比2.6%増の72兆485億円
-
-
来年度建設投資2.7%減へ 民間住宅微増、非住宅横ばい
2019年度の建設投資額は18年度(見通し)比2.7%減少するという予測が出された。建設経済研究所が
-
-
イシグロ/ヒトミ 資本・業務提携
配管機材専門商社のイシグロとヒトミは10日付で資本・業務提携した。 イシグロはヒトミの第三者割
-
-
17年度建設工事完工高 2年ぶりに増加 管工事業は低迷
国土交通省がこのほどまとめた2017年度の「建設工事施工統計調査」結果によると、総合工事業、職別工事
-
-
因幡電機産業 因幡電工カンパニー 空調用被覆銅管の標準単価改定
因幡電機産業 因幡電工カンパニー(大阪本社・大阪市西区立売堀4の11の14、社長喜多肇一氏、℡06―
-
-
モノタロウ 1万円で揃う全身防寒コーディネート
昨年11月、関東地方で観測史上初の積雪を記録したことは記憶に新しいが、工業用間接資材の通信販売最大手