アルミ協会 品質保証のガイドライン策定
公開日:
:
業界ニュース
日本アルミニウム協会は3月29日開いた理事会で「品質保証に関するガイドライン」を策定した。
会見した協会会長は、会員会社による品質にかかわる不適切事案を踏まえ、会員各社の品質保証体制の強化と不適切事案の再発防止のため、昨年12月に「品質ワーキンググループ(WG)」を協会内に立ち上げてガイドライン策定を検討してきた経緯を報告し、同日の理事会で決定したガイドラインの内容を会員各社に周知徹底し、各事項について直ちに着手・実施することで顧客や社会からの信頼を一刻も早く回復していく意思を示した。
同ガイドラインの主な内容は、
①前書きで「品質はコストや納期に優先する」という価値観のもと、ユーザーに安心・安全に使ってもらえる製品の提供という目的を明確化
②基本的な行動指針として法令順守と品質保証に関する意識の徹底はもとより、顧客との順守可能な取り決めの実施、情報の共有化・横展開、ルールの理解などを掲げた
③不適切事例を発生させない仕組みとして、品質マネジメント強化、試験・検査の自動化推進、品質・技術レベルの実態把握と、公的規格・顧客との取り決め内容の整合性の確保を盛り込む内容とした
④不適切事例を検出する仕組みとして、定期的社内品質点検の実施、品質監査の強化、内部通報制度等の活用を盛り込む内容とした
⑤試験の信頼性向上に関して、自動化されていない試験など、人の手が介入する場合に過誤を発生させないための推奨事項を別紙に記載
――など。
同協会は今後、会員各社にこのガイドラインの案内を発信して周知徹底を図るとともに、各社から質問・要望を聴取し、4月末までに届いた質問についてその内容をとりまとめ、説明会を行うなど対応を検討するとしている。
管材新聞 2018年4月11日 第1735号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
昭和バルブ製作所 バルブ販価引き上げ
昭和バルブ製作所は、6月12日出荷分からバルブ製品の販売価格を7%~10%引き上げる。 対象製品と
-
-
大企業の行動意識 国内の有形固定資産投資に注力
日本政策投資銀行は、大企業の全国設備投資計画調査に付随して「広義の投資」についての企業行動の意識調査
-
-
日本バルブ工業会 バルブフォト五七五募集
日本バルブ工業会は、「バルブは生活、産業を支える重要機器であり、一般の認識を高めたい」として3月21
-
-
16年度建機需要7%減の1兆8469億円 油圧ショベル落ち込み国内減、輸出もアジア・中国需要減
2016年度の建設機械需要は前年度比7%減の1兆8469億円にとどまることが日本建設機械工業会のまと
-
-
2015年度下請法違反指導件数 6年連続過去最多を更新
公正取引委員会がこのほど公表した2015年度の下請法違反による指導件数は5980件(別に勧告4件)で
-
-
塩ビ管・継手協会 普及・啓発活動を継続 3カ年の実績踏まえ、さらに内容充実
塩化ビニル管・継手協会はこのほど、2013年10月に開始した全国の自治体・事業体を対象に硬質塩化ビニ
-
-
国交省 公共工事労務単価 平均4.1%引き上げ 7年連続の上昇 配管工は4.2%上昇
国土交通省はこのほど、3月から適用の公共工事設計労務単価を全職種加重平均(1万9392円)で昨年3月
-
-
14年度設備工事受注 4年連続の増加 民間「管工事」堅調
国土交通省がまとめた2014年度の設備工事3業種(電気・管・計装工事の各主要20社)の受注額は、前年
-
-
PVCデザインアワード2016 大賞に折り畳み簡易浴槽
PVCデザインアワード実行委員会(日本プラスチック製品加工組合連合会、日本ビニール商業連合会、日本ビ
-
-
4月新設住宅着工、2カ月連続増 持家・貸家・分譲住宅とも増加
国土交通省が発表した4月の新設住宅着工戸数は、前年同月比1.9%増(2か月連続増加)の8万3