昨年度 建設工事の裁判外紛争 141件といぜん多い
公開日:
:
業界ニュース 建設工事の裁判外紛争
建設工事にかかわる裁判外紛争処理機関「建設工事紛争審査会」(中央審査会・都道府県審査会)はこのほど、2018年度の紛争取り扱い状況を公表した。
紛争審査会は、建設工事の請負契約に関する紛争を裁判によらずに簡易・迅速・妥当に解決するために建設業法に基づいて国土交通省および各都道府県に設置されているもの。中央、都道府県合わせた審査会の昨年度の申請件数は141件で前年度に比べ11件増加した。前年度の繰り越し分を合わせた取り扱い件数は251件で7件の増加となった。
18年度の中央・都道府県両審査会の申請件数は、あっせんが20件(前年度比6件減)、調停が91件(19件増)、仲裁が30件(2件減)であった。また、取り扱い件数は、あっせんが29(8件減)、調停が134件(7件増)、仲裁が88件(8件増)であった。
18年度の紛争処理申請を類型別にみると例年同様、「工事代金の争い」(55件)と「工事瑕疵」(31件)が多く、以下、「下請代金の争い」(22件)、「その他」(14件)、「契約解除」(11件)、「工事遅延」(8件)の順。
工事種類別ではこちらも例年と同じく、「建築工事」(100件)が圧倒的に多く、「土木工事」(21件)、「電気工事」(8件)、「設備工事」(6件)など。
管材新聞 2019年8月28日 第1783号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
積水化学工業 ベトナム大手樹脂管 「TP社」に資本参加
積水化学工業はこのほど、ベトナムのプラスチックパイプメーカー「TIEN PHONG PLASTIC
-
-
国交省 公共工事基準賃金引き上げ 全国平均で4.9% 配管工は1.3%上昇
国土交通省は、2月から適用する公共工事設計労務単価(労務単価)を全職種全国平均で昨年2月比4.9%引
-
-
16年輸出船契約8割減 24年ぶりの低水準
日本船舶輸出組合がまとめた2016年(1~12月)の輸出船契約実績は約371万6000総トン、前年比
-
-
三菱電機 伊空調会社デルクリマを完全子会社化
三菱電機は2月24日、イタリアの業務用空調事業会社デルクリマ社(ミラノ)を完全子会社化したと発表した
-
-
給工財団 東日本震災 「被災状況報告書」作成
給水工事技術振興財団(給工財団)は10月20日、東日本大震災給水装置被害状況調査報告書が完成し、頒布
-
-
「エコ対応の管材」 アサダ フロン回収装置『エコセーバーV230SP』
クラス最高のフロン回収速度と耐久性を実現した回収装置。 同社は1995年に国内初のオイ
-
-
学校のトイレ 和式、まだ半数以上 築30年以上では7割超え
TOTOなど6社で活動する、学校のトイレ研究会が実施した全国の公立小・中学校5000校の教職
-
-
14年度下期リフォーム受注、7%減 管工事業は住宅で急回復
国土交通省がこのほどまとめた2014年度下半期(13年10月~14年3月)の建築物リフォーム・リニュ
-
-
LIXIL ケニア企業に技術を譲渡 世界の衛生環境改善めざす
LIXILはこのほど、同社が約10年かけて開発した持続可能な衛生ソリューション「グリーントイレシステ
-
-
TOTO中経営計画「WILL2022」を策定 経営とCSRの一体化推進 22年度に売上高7200億円・営業利益800億円目指す
TOTOは10月30日、経営とCSRの一体化のさらなる推進を図り、2022年度に売上高7200億円、