15年度機械工業生産 若干上方修正
公開日:
:
業界ニュース
日本機械工業連合会は、2015年度の機械工業生産改訂見通しを前年度比3.3%増の72兆5514億円とした。当初見通し(2.6%増)に対し0.7ポイント(5028億円)の上方修正となったが、とくにウエイトの大きい輸送機械の上方修正を反映した。
金属製品は1.2%増の2兆8216億円となる見通しで、バルブ・コック・鉄管継手は2.4%増加の見通しとしている。ばねは0.2%減、機械工具5.2%増。
鋳鍛造品は0.4%増の2兆6152億円の見通し。粉末冶金製品は3.7%減、鍛工品は0.4%減、銑鉄鋳物は横ばい、可鍛鋳鉄.精密鋳造品は1.1%増、非鉄金属鋳物は2.2%増、ダイカストは2.1%増加の見通し。
一般機械は4.4%増の14兆4350億円となる見通し。うち、ボイラー・原動機は、ボイラー・タービンが鉄鋼向けの内需が期待でき、はん用内燃機関はガソリン機関の持ち直しとディーゼル機関の緩やかな伸びが期待され全体で6.5%増。土木建設機械は、輸出が高水準で推移するものの、国内は一部機種で排出ガス規制前の駆け込み需要反動減があり0.6%減。印刷.製本.紙工機械は7.4%増、油空圧機器は2.9%増、運搬機械は5.0%増。
機械工業全体におおむね回復傾向で推移しており、引き続き企業収益の改善、金融緩和政策など各種政策の効果、為替の安定による輸出の継続などにより、緩やかな上昇をたどるとみている。ただ、内外ともにリスク要因もあり「今後の動きに注視する必要がある」としている。今回の改訂見通しをクリアすると、12年度の65兆3500億円を底に3年連続増加となる。
管材新聞 2016年1月27日 第1655号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
ベンカンと日鉄住金機工が事業統合 「ベンカン機工」設立
溶接式管継手メーカー国内最大手のベンカン溶接式管継手事業と日鉄住金機工は8月1日に事業統合し、新会社
-
2月新設住宅着工、3カ月連続増 持家5カ月連続増 分譲住宅7カ月連続増ながら貸家6カ月連続減
国土交通省が発表した2月の新設住宅着工戸数は、前年同月比4.2%増(3カ月連続増)の7万1966戸と
-
昨年度建築物リフォーム 2年連続で減少 住宅分野は微増
昨年度建築物リフォーム 2年連続で減少 住宅分野は微増 国土交通省がこのほどまとめた2018年
-
「エコ対応の管材」 アサダ フロン回収装置『エコセーバーV230SP』
クラス最高のフロン回収速度と耐久性を実現した回収装置。 同社は1995年に国内初のオイ
-
大・中堅企業の景況 7~9月期回復見通し
内閣府・財務省がこのほど発表した第45回法人企業景気予測調査(2015年4~6月期調査)によると、企
-
クリナップ「ウルトラの母」CM第2弾
クリナップは、昨秋の放映で話題となった「ウルトラの母」を起用した「システムキッチン クリンレ
-
日立製作所 米空圧機メーカー買収 北米産業ビジネスに参入
日立製作所は4月25日、ルクセンブルグのアキュダイン社と、アキュダインの子会社および保有資産で運営さ
-
キッツ 長坂工場に直用水素ステーションを完成 燃料電池車を社用車として活用
キッツは4月6日、同社長坂工場(山梨県北杜市)に直用として建設していたパッケージユニットを用いた水素
-
15年上期産業機械 ポンプ受注8%増加 内需微増、外需2ケタ増
日本産業機械工業会による2015年上期(1~6月)の産業機械受注状況調査結果で、ポンプは前年同期比8
-
日本バルブ工業会 「第2回学生バルブ論文コンテスト」の募集開始
日本バルブ工業会は、前回(2013年)開催した「学生懸賞論文コンテスト」を「第2回学生バルブ論文コン