積水化学工業 ベトナム大手樹脂管 「TP社」に資本参加
積水化学工業はこのほど、ベトナムのプラスチックパイプメーカー「TIEN PHONG PLASTIC JOINT STOCK COMPANY」(TP社。ハイフォン市)の発行済株式の15%を取得したと発表した。同社は、この資本参加により、TPグループとの関係をより強固なものとし、ベトナムでの水インフラ整備需要の獲得を加速する。
同社の2017~19年度中期経営計画で、同社環境・ライフラインカンパニーは、ASEAN地域を中心とするアジア地域での事業拡大を成長戦略の一つに位置づけ、配管・インフラ分野における上下水道やプラント向け製品の拡販に取り組んでいる。これに基づき、今年1月に「SEKISUI VIETNAM PIPE SOLUTIONS COMPANY」(現SEKISUI VIETNAM COMPANY)をベトナム北部のハノイ市に設立し、TP社とともに同社品のOEM供給体制の構築、および共同でのマーケティングを実施してきた。また、7月には資本・業務提携契約を締結した「TIEN PHONG PLASTIC SOUTH JOINT STOCK COMPANY」(TPS社)との間で、ベトナム南部市場の需要獲得に向け、同社特許と生産ノウハウの使用許諾に関する検討を始めている。
同社は、TPS社に続き、その実質的親会社TP社に資本参加することでTPグループとの関係がより強固なものとなるとし、ベトナムでの水インフラ整備需要の獲得に加え、
- 需要獲得に向け、TPグループへの同社特許ならびに生産ノウハウの使用を許諾し、TPグループの製品ラインナップ強化を実施
- TPグループの販売網活用による建築、土木、プラント関連製品などの拡販
- TPグループの生産拠点活用による他のASEAN地域および日本向け製品の製造委託――
の取り組みを加速し、環境・ライフラインカンパニーのアジア(日本除く)における売上高を19年度に33億円増加(16年度比75%増)させることをめざす。なお、TP社の取締役として同社から1名を派遣する。
管材新聞 2017年11月1日 第1719号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
鋼管技術研究会 活動計画など発表
鋼管技術研究会(代表理事=JFEスチール鋼管企画部部長)はこのほど都内で第2回社員総会を開き、その際
-
-
昨年12月の中小企業 製造業の景況悪化
全国中小企業団体中央会がこのほど、所属する協同組合・商工組合の組合員を対象にまとめた昨年12月の景況
-
-
1月新設住宅着工、7カ月連続増 貸家・分譲住宅の増加続くも持家減少
国土交通省が発表した今年1月の新設住宅着工戸数は、前年同月比12.8%増(7カ月連続増)の7万649
-
-
アイヴィ・プロダクツ 台湾製ステンレスパイプ 清水・鴻池などの大型物件導入
アイヴィ・プロダクツは、台湾製ステンレスパイプ(JIS製品)で清水建設のSK認定(認定番号M1011
-
-
16年輸出船契約8割減 24年ぶりの低水準
日本船舶輸出組合がまとめた2016年(1~12月)の輸出船契約実績は約371万6000総トン、前年比
-
-
「エコ対応の管材」 アサダ フロン回収装置『エコセーバーV230SP』
クラス最高のフロン回収速度と耐久性を実現した回収装置。 同社は1995年に国内初のオイ
-
-
17年上期工場立地 件数、面積とも増加 件数は3年前水準まで回復
2017年上期(1~6月期)の「製造業等」の全国工場立地件数は前年同期比9%増加し、立地面積
-
-
ベンカンと日鉄住金機工が事業統合 「ベンカン機工」設立
溶接式管継手メーカー国内最大手のベンカン溶接式管継手事業と日鉄住金機工は8月1日に事業統合し、新会社
-
-
11月新設住宅着工、5カ月連続増 持家・貸家の増加続くも分譲住宅減少
国土交通省が発表した11月の新設住宅着工戸数は、前年同月比6.7%増(5カ月連続増)の8万5
-
-
17年度の建築着工面積伸び悩む
国土交通省はこのほど、2017年度の建築着工統計調査結果を発表した。それによると、全建築物の着工床面
PC
- PREV
- 16年の住宅リフォーム 5%減
- NEXT
- 癒しのトイレ研究会 トイレの安全対策など学会で発