来年度のポンプ受注4.2%増へ 産業機械全体では4.2%増予測
公開日:
:
業界ニュース
日本産業機械工業会はこのほど、2017年度の産業機械受注見通しについて、ポンプは前年度比4.2%増の3684億9500万円を予測した。内需では老朽化したインフラの修繕・更新などが底固く推移するとして2.5%増、外需はオイル・ガス関連需要が増加するとして10.0%増を見通した。産業機械全体では4.2%増の5兆6282億円を見通している。タンクの内需を除き全12機種とも内外需ともに増加する見通し。

ポンプの17年度受注見通しは、内外需合わせて前年比4.2%増の3684億9500万円の見通しとした。
内需は、2.5%増の2784億7800万円。老朽化したインフラの修繕・更新などが底固く推移するとともに、オリンピック関連設備の整備などに伴う需要が増加するとみている。外需は10.0%増の900億1700万円。原油価格の持ち直しによりオイル&ガス関連の需要が増加に転じ、また、発電・化学プラントや水インフラ関連の需要増により、アジアや中東、北アメリカ、南アメリカなどが増加すると見込む。
16年度受注見込みについては、前年度比2.5%減の3535億1800万円とした。内需(2716億8500万円、前年度から横ばい)は、「はん用.生産用」「自動車」「電力」が増加しているものの、「鉄鋼」「電気機械」「情報通信機械」が減少していることから受注金額としてはほぼ前年度並みを見込む。
外需(818億3300万円、10.0%減)は、アジア、中東の減少で振るわなかった。
一方、産業機械全体の17年度受注見通しは、前年度比4.2%増の5兆6282億7700万円を予測した。
内需は、3.2%増の3兆8286億9600万円。IoT、ビッグデータ、AIなどの第四次産業革命を活用し、新たな製品技術や生産技術を導入するための設備投資が堅調に推移する見通しとしている。また、自動化・生産性向上ニーズの高まりを背景にした省エネ・省力化投資、環境負荷低減を図る再生可能エネルギーや高効率発電設備の導入などが受注を支えるとみている。
うち、官公需は、インフラの老朽化対策に加え、オリンピック関連設備の整備などが本格化し前年度を上回ると見込んでいる。
外需は、6.6%増の1兆7995億8100万円。原油価格の持ち直しにより、オイル&ガス関連の投資が昨年度を底として増加していくものとみている。また、エネルギー・環境関連などの社会インフラ整備についても新興国を中心に需要が高まっており、産業機械業界が様々な分野で経済成長に貢献していくことで増加していくと見込んでいる。さらに、自動車産業を始めとする日本の製造業が、拡大する海外需要に対し地産地消を進め、海外工場の能力増強などに関する需要が増加していくとみている。
16年度の受注見込みは、前年度比1.1%減の5兆3994億6000万円にとどまる見込み。内需は、2.3%増の3兆7112億5600万円。民需は、「非鉄金属」「金属製品」「自動車」「電力」「卸売・小売」が増加しているものの、「紙・パルプ」「石油製品」「鉄鋼」「電気機械」「情報通信機械」「造船」「建設」「運輸.郵便」が減少していることから前年度実績を若干下回ると見込んでいる。
官公需は、「ボイラ.原動機」「化学機械」「送風機」「その他機械(ごみ処理装置)」が増加していることから前年度実績を上回ると見込む。
外需は、7.8%減の1兆6882億400万円と落ち込む見込み。アジアが増加しているものの、中東、ヨーロッパ、南アメリカ、オセアニアが減少している。
管材新聞 2017年4月5日 第1698号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
大企業の行動意識 国内の有形固定資産投資に注力
日本政策投資銀行は、大企業の全国設備投資計画調査に付随して「広義の投資」についての企業行動の意識調査
-
-
アイヴィ・プロダクツ 台湾製ステンレスパイプ 清水・鴻池などの大型物件導入
アイヴィ・プロダクツは、台湾製ステンレスパイプ(JIS製品)で清水建設のSK認定(認定番号M1011
-
-
17年度 下請法違反指導件数 8年連続で過去最多更新
公正取引委員会がこのほど公表した2017年度の下請法違反による指導件数は6752件(別に勧告9件)で
-
-
昨年建設受注6.9%増 設備工事も堅調に推移
国土交通省がこのほど公表した2015年の建設工事受注高は前年比6.9%増と、3年連続の増加となった。
-
-
配管工は1.7%不足 8職種全体傾向は75カ月連続不足 9月の建設労働需給
国土交通省がまとめた9月の建設労働需給調査結果によると、配管工の過不足率は前月(0.9%不足)から0
-
-
18年度環境装置受注 外需倍増ながら官公需大幅減で2年連続減 水質汚濁防止装置は増加
日本産業機械工業会がこのほどまとめた2018(平成30)年度の環境装置受注額は、前年度比15.6%減
-
-
2015年2月の建設労働需給 配管工は0.4%不足 8職種全体傾向は44カ月連続不足
国土交通省がまとめた2015年2月の建設労働需給調査結果によると、配管工は前月(0.8%不足)から0
-
-
下水道全国データベースが稼働 国交省受託事業
国際航業、メタウォーター、日水コンの3社による共同企業体は、国土交通省から受託した下水道全国データベ
-
-
15年度機械工業生産 若干上方修正
日本機械工業連合会は、2015年度の機械工業生産改訂見通しを前年度比3.3%増の72兆5514億円と
-
-
ノーリツ「足湯deワールドカフェ2016」開催
湯まわり設備メーカーのノーリツは11月18・19の両日、外国人や日本人観光客などが多く訪れる
PC
- PREV
- DIYショウ開催告知
- NEXT
- TOTO ベッセル式洗面器がiFゴールド賞受賞






