17年度建設工事完工高 2年ぶりに増加 管工事業は低迷
公開日:
:
業界ニュース
国土交通省がこのほどまとめた2017年度の「建設工事施工統計調査」結果によると、総合工事業、職別工事業、設備工事業を合わせた全体の完成工事高(完工高、金額ベース)は2年ぶりに前年度を上回った。元請完工高は増加したものの、下請完工高は7年連続して減少した。設備工事業は7年ぶりに減少に転じ、うち管工事業も5年ぶりに減少した。
調査対象は建設業許可業者(約47万)の中から抽出した約11万業者で、集計後は全許可業者数に復元した数値としている。
調査結果によると、全体の完工高は前年度比1.5%増の87兆8372億円となった。11年度(前年度比0.5%増)、12年度(2.3%増)、13年度(10.3%増)、14年度(3.3%増)、15年度(3.3%増)の5年連続増のあと、16年度(19%減)に減少したが、17年度で再び増加した。
このうち、元請完成工事高は3.0%増の57兆2065億円。総合工事業(8業種)は3.3%増の41兆9649億円、とび工事・内装工事・鉄筋工事など職別工事業(16業種)は13.2%増の3兆2330億円、設備工事業(8業種)は0.4%減の12兆86億円であった。
新設、維持・修繕工事を元請完成工事高でみると、民間発注の新設工事は2.7%増の29兆7322億円、同維持・修繕工事は5.6%増の11兆6805億円、公共発注の新設工事は0.4%増の11兆579億円、同維持・修繕工事は4.8%増の4兆7359億円であった。
設備工事業の元請完成工事高は0.4%減の12兆86億円、下請完成工事高は2.5%減の9兆9752億円とともに振るわなかった。うち、管工事業は全体で5.8%減の5兆1567億円と低迷した。元請工事は3.2%減の2兆1504億円、下請完成工事も7.6%減の3兆63億円であった。
管工事業の近年の推移をみると、11年度で10%増と4年連続減に終止符を打ったあと、12年度は低迷し、13年度でようやく盛り返し、14年度、15年度、16年度と続伸したが、17年度で再び減少に転じた。
管材新聞 2019年4月24日 第1771号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
「シーフードショー」でキッツなど出展
日本最大級の水産専門商談展示会「第18回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(大日本水産
-
-
配管工は0.3%不足 8職種全体傾向は50ヶ月連続不足
国土交通省がまとめた8月の建設労働需給調査結果によると、配管工は前月(0.3%不足)から横ばいの0.
-
-
18年新設住宅着工 2年連続減の94万2370戸
国土交通省が発表した2018年(1~12月)の新設住宅着工戸数は、2年連続で減少し、前年比2.3%減
-
-
アズビル金門 IoT活用の水道メータソリューション展開
アズビル金門はIoT活用による「水の管理の実現」を確実に進めている。 同社では2017年11月
-
-
クボタ 下水道水処理施設で初のPFI事業に参画
クボタは、大阪市下水道の水処理施設で全国初となるPFI事業に参画すると発表した。同社が出資・参画する
-
-
下水道全国データベースが稼働 国交省受託事業
国際航業、メタウォーター、日水コンの3社による共同企業体は、国土交通省から受託した下水道全国データベ
-
-
14年度下期リフォーム受注、7%減 管工事業は住宅で急回復
国土交通省がこのほどまとめた2014年度下半期(13年10月~14年3月)の建築物リフォーム・リニュ
-
-
鋳鋼20カ月連続減・鍛鋼11カ月連続減 日本鋳鍛鋼会まとめ5月生産実績
日本鋳鍛鋼会がまとめた5月の鋳鋼・鍛鋼生産速報によると、鋳鋼(全国74工場)の生産量は前年同月比5.
-
-
6月新設住宅着工、6ヶ月ぶり減 持家・貸家増続くも分譲住宅が15%減
国土交通省が発表した6月の新設住宅着工戸数は、前年同月比2.5%減(6ヶ月ぶり減)の8万5953戸と
-
-
ワキタ 高圧洗浄機「HPW730E」
ワキタはこのほど、耐久性を備えたハイパワー高圧洗浄機「HPW730E(エンジンタイプ)」を発