4~6月期景況判断 全産業で「下降」超
公開日:
:
業界ニュース
内閣府、財務省がこのほど発表した4~6月期の法人企業景気予測調査(第53回調査)結果によると、現状の全産業の「自社の景況判断」は大企業、中堅企業、中小企業とも「下降」超となった。先行きでは大企業、中堅企業が7~9月期に「上昇」超に転じる見通しだが、中小企業は遅れて10~12月期「上昇」超に転じる見通しとなっている。
現状の「自社の景況判断」BSI(上昇から下降を引いた社数構成比)をみると、製造業中堅企業が前回調査(1~3月期)のマイナス3.6から同5.5へ1.9ポイント悪化したほか、製造業中小企業が前回のマイナス3.5から同9.9へ6.4ポイント、非製造業中小企業も前回のマイナス6.4から同9.9へ3.5ポイントそれぞれ悪化したのが目立つ。
全産業の現状の「国内景況判断」は大企業、中堅企業は「上昇」超、中小企業は「下降」超となっている。先行きでは大企業、中堅企業は7~9月期、10~12月期も「上昇」超で推移するが、中小企業は全期間「下降」超で推移する見通しとなっている。
6月末時点の全産業の雇用状況は大企業、中堅企業、中小企業のいずれも「不足気味」超となっている。「従業員数判断」BSI(不足気味から過剰気味を引いた社数構成比)をみると、大企業では、非製造業が製造業よりかなり不足感が強く、中堅企業、中小企業でも非製造業が製造業よりやや不足感がある。
今年度の全産業の売上高については、上期で前年同期比2.6%増、下期で同1.7%増、通期で前年度比2.1%増を見通している。製造業が同3.1%増、非製造業が同1.7%増を見通している。
全産業の今年度の経常利益は、前年度比0.4%減を見通している。製造業が同0.1%減、非製造業が同0.6%減。
管材新聞 2017年6月28日 第1706号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
昨年建機出荷額 内需2年ぶり減・外需2年連続増 合計では2年連続増、過去最高を更新 油圧ショベルは内需減・外需増、ミニショベルは内外需とも増
日本建設機械工業会がまとめた2018年(暦年)の建設機械出荷額は、前年比8.1%増の2兆7590億円
-
-
LIXILの子会社が破綻 債務保証は330億円
建築材料・住宅設備機器の最大手LIXILは、中国の子会社が破綻したことで、債務保証330億円
-
-
16年の製造業工場立地件数 3年ぶり減少
経済産業省がまとめた2016年(暦年)の「製造業等」の工場件数は前年比4.9%減と3年ぶりに減少した
-
-
15年度建設工事完工高 5年連続の増加 管工事業は2ケタ増
国土交通省がまとめた2015年度の「建設工事施工統計調査」結果によると、総合工事業、職別工事業、設備
-
-
ポンプ動向記事 2016年3月
ポンプの景況が徐々に回復してきた。経済産業省集計のポンプ生産高をみると、ここ数年減少を続けていた生産
-
-
日立金属 配管機器事業を再編 日立バルブを簡易吸収分割
日立金属は7月26日、完全子会社の日立バルブの営業および開発部門を簡易吸収分割により継承し、日立バル
-
-
老いる水道管 漏水が頻発
水道管の水漏れなどで水道水が無駄になる割合(無効率)が20%超と、極めて高い水道事業体(自治体や企業
-
-
カクダイ副社長「商品力向上セミナー」
「経営者と社員との間に溝があると何もできない。愛社精神を育むことがオモシロイ商品開発につなが
-
-
国交省 下請取引実態調査
国土交通省がこのほど公表した2016年度「下請取引実態調査」によると、建設工事を下請負人に発注したこ
-
-
今年度ルームエアコン 生産額3.9%増へ
日本電機工業会(JEMA)このほど、2016年度電気機器の生産見通しについて、ルームエアコンは前年度