17年度末 建設許可業者数微減 管工事業は2年連続増
公開日:
:
業界ニュース
国土交通省がこのほど公表した2017年度末(18年3月末)の建設業許可業者数は前年度末比0.1%減となり、16年度(1.1%減)、17年度(0.5%減)に続いて減少した。ただ、建設業許可の有効期間の関係で、16~18年度の3年間は許可の更新期を迎える業者数が多い年度に当たっていることから失効業者数も多く、実質は横ばい程度にとどまったものとみられる。
管工事業は0.6%の増加(486業者増)で、前年度末(0.3%増)に続いて増加した。過去十数年のピーク(04年度末)の9割程度の水準にある。
建設業の許可業者数は、99年度末をピークに減少を続けてきた。08、09年度末も表面上は微増となったが、失効数が少なかったことによるもので実質減少したものとみられ、以降、毎年減少が続き、13年度末でようやく0.2%増と下げ止まり、14度末も0.5%増となったが、15年度末は再び1.1%減、16年度末0.5%減、17年度末で0.1%減(565業者減)の46万4889業者となっている。
17年度中に新規に建設業許可を取得した業者は2万1035業者で、前年度比4.0%増(813業者増)となった。これに対し、建設業許可が失効した業者は2万1600業者で、前年度比3.6%減(803業者減)となった。うち、廃業は9601業者(前年度比4.3%減=431業者減)、失効した業者は1万1999業者(同3.0%減=372業者減)であった。
17年度末の一般建設業許可業者は0.2%減(1040業者減)で、ピーク(99年度末)から約23%減、特定建設業許可業者は1.3%増(574業者増)で、ピーク(04年度末)から約12%減となっている。
管工事、水道施設、機械機具設置、消防施設の各業種をみると、管工事業の許可業者数は0.6%増の8万4454業者。13年度末0.3%増、14年度末0.4%増のあと、15度末は0.6%減といったん減少したが、16年度末0.3%増と再び増加、17年度で2年連続増となった。管工事業許可業者は80年ごろまで大幅増加が続き、その後減少に転じ、02年度以降は減少基調が鮮明となり、13年度末で下げ止まった。以降も微増、微減を繰り返し、17年度末でピークの04年度末(9万2350業者)に比べ約1割減(7896業者減)の水準にとどまっている。
水道施設業は8万2597業者で、16年度末(0.3%増)に続いて増加した。機械器具設置業の許可業者は2万1685業者、2.2%増と11年連続して増加している。消防施設業の許可業者は1万5063業者、0.5%増と16年度末(0.1%増)に続いて増加した。
管材新聞 2018年6月27日 第1742号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
古島と日本管材センターが業務提携
古島と日本管材センターの両社は11月1日付で業務提携契約を締結した。 古島は地方を中心に営業基
-
TOTO「エアインオーバーヘッドシャワー」が世界で評価
TOTOの「エアインオーバーヘッドシャワー」が、環境配慮に優れたデザインに与えられる世界的な
-
TOTO 便座から立ち上がりをセンサーがお知らせ 医療施設向けウォシュレット
TOTOは、入院患者が便座から立ち上がったことを看護スタッフに知らせるトイレ内の見守り支援システムを
-
15年度フロン再生 量は約965トン
環境、経済産業両省は「フロン排出抑制法」(略称)に基づく2015年度のフロン類の再生・破壊状況をとり
-
18年上半期管材生産 大方の品種で堅調
主要管材製品の2018年上半期(1~6月)の生産高(経済産業省機械統計ほか)は、大方の品種で前年実績
-
TOTO 『iFプロダクトデザイン賞』3年連続受賞
独『レッドドット・デザイン賞』も受賞しました。 TOTOのウォシュレット一体形便器「Neore
-
LIXIL リフォーム需要顕在化へ 全国5会場でフェア
LIXILは、「LIXILリフォームフェア2018」を全国5会場で展開中。水まわりから玄関・
-
TOTO決算、増収減益 国内住設微増収増益、海外は減収減益
TOTO(社長喜多村円氏)が10月31日発表した2020年3月期第2四半期決算(4月1日~9月30日
-
米プロ作業工具メーカー「スタンレー ブラック・アンド・デッカー」 現場作業風景写真応募のキャンペーン実施
配管工具を含む米国の作業工具大手のスタンレー ブラック・アンド・デッカー(本社・米国コネチカット州)