LIXIL ケニア企業に技術を譲渡 世界の衛生環境改善めざす
LIXILはこのほど、同社が約10年かけて開発した持続可能な衛生ソリューション「グリーントイレシステム」の技術を、ケニアの民間企業であるエース・エンバイロメンタル・コンサルタンシー社(以下、ACE社)に譲渡すると発表した。19年3月をめどに、LIXILが有する同システムの設計図、技術および販売権利など、すべての権利の譲渡を完了させる予定。
同システムは、水を使わずに安全に排泄物を処理し、肥料として再資源化することができる持続可能なトイレシステム。既に18年に国連ハビタットを通じてケニアのカロベイエイ難民居住地が導入。人口密集と長期滞在が課題となっている難民居住地において、再資源化された肥料を作物栽培に利用することで、同地の難民の経済的自立支援につながることが期待されている。ただ、資材の現地調達や安定的な生産体制の確立におけるコスト面が課題で、同システムのさらなる普及のため、現地でノウハウやインフラを持つ譲渡先を探していた。
ACE社は、東アフリカ地域で農業排水の浄化やグリーンエネルギーの創出などの実績を有する。両社は過去2年間、同システムのケニアにおける実証実験で協働しており、「ACE社が最適な技術譲渡先であると判断」とし、今回の契約に至った。
管材新聞 2018年11月28日 第1756号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
下水道展‘16名古屋開催
下水道事業に関連する幅広い分野の最新技術・機器を紹介する「下水道展‘16名古屋」(主催・公益
-
-
昨年建機出荷額 内需2年ぶり減・外需2年連続増 合計では2年連続増、過去最高を更新 油圧ショベルは内需減・外需増、ミニショベルは内外需とも増
日本建設機械工業会がまとめた2018年(暦年)の建設機械出荷額は、前年比8.1%増の2兆7590億円
-
-
DIY協会総会 稲葉会長を再任 DIY・ホームセンター協会への名称変更を決議
日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会(会長稲葉敏幸氏)は6月20日、一般社団法人化後7回目の通常総会を第
-
-
アズビル金門など4社 「IoT」を用いた水道メーター実証実験開始
アズビル金門(本社・東京都豊島区)は、中海テレビ放送(本社・鳥取県米子市)、KDDI(本社・東京都千
-
-
日商調べ 中小の設備投資意欲減退
日本商工会議所が5月の早期景気観測(LOBO)調査に付帯して会員中小企業に行った「2016年度設備投
-
-
建設投資 15・16年度とも減少 新設住宅は堅調推移
2015年度の建設投資は前年度(見込み)比3.2%、16年度は同(見通し)比1.9%、いずれも減少す
-
-
15年度家電リサイクル
環境省はこのほど、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)に基づく、2015年度の家電リサイクル
-
-
15年上半期工場立地 件数、面積とも減少
2015年上半期(1~6月期)の「製造業等」の全国工場立地件数は前年同期比7%減、立地面積も12%減
-
-
TOTO ドイツ有数のリゾートホテルがNEORESTを採用
ドイツの著名リゾート地にあり、首脳会議なども開催される5つ星ホテル「ホテル シュロス・エルマウ」に、
-
-
18年度末 建設許可業者数微増 管工事業は3年連続増加
国土交通省がこのほど公表した2018年度末(19年3月末)の建設業許可業者数は前年度末比0.7%増と
PC
- PREV
- 古島と日本管材センターが業務提携
- NEXT
- 今年度上期建設受注低迷 日建連97社