【セミナーレポート】 低成長市場は宝の山 カクダイ おもしろ水栓「誰や!」シリーズ 開発の舞台裏

公開日: : メーカー紹介, 商品紹介, 雑記

誰や!メタボにしたん?

4月13日に大阪産業創造館で開かれたセミナー『「誰や!こんな蛇口つくったん?」オモシロ商品が会社を変えた 商品開発の舞台裏』に参加してきました。

【商品力向上セミナー】<実例編>「誰や!こんな蛇口つくったん?」オモシロ商品が会社を変えた 商品開発の舞台裏

スピーカーは株式会社カクダイ 代表取締役副社長の多田修三氏。
数年前に発売したおもしろい形の蛇口「Da Reya(だれや)シリーズ」の生みの親。

■Da Reya 誰や! こんな蛇口つくったん!?
誰や水栓 ショートムービー

「誰や!メタボにしたん?」「誰や!どついて、めいだん?」「誰や!パイプ上向けにしたん?」など、大阪っぽさが伝わってくる水栓で、SNSでも話題になりました。

セミナーの内容を一部ご紹介します。

※今回は限られた方のみ撮影OKとのことでしたので、セミナー開催前の写真のみで失礼します。
産創館 カクダイ セミナー

産創館 カクダイ セミナー

利益を確保するため売上の3割を捨てた

今から15年程前、売上金額は見込めるが利益が取れないNB(ナショナルブランド)商品の取り扱いを徐々にやめることを決定した。直後は売上の3分の1がなくなったが、その後は順調に伸び、現在の売上は当時の3倍に。

成長産業は儲からない

市場成長率が高い商品はライバルが多く、経費もかかる。その中で勝ち残っていくには資本力が必要になり、中小企業は太刀打ちできない。

低成長市場で目立つ商品を

逆に成長率が低い市場であればライバルが少なく、かつてのクレーム履歴が残っているため参入しやすい。この市場で新商品を出すと目立つので話題になりやすい。

メーカー廃番商品でも欲しい人は必ずいる

メーカーが廃番にした商品であっても、それを欲する人は必ず存在する。そういった方達に向けて商品を提供することでファンにつなげる。

シェアが低い商品で価格決定権を持つ

低成長市場商品では短期間に大きな売上成長は見込めないが、我慢して売り続けることで販売側の「言い値」が通るようになり、利益を確保できる。

バカ蛇口はこうして生まれた

「どこにでも取り付けられており飽和状態」「単水栓で水しか出ない」という平凡な商品、蛇口に「おもしろい」という付加価値を付けることで大ヒット!

カクダイは“世界で一番水しか出ない蛇口を持っている”企業になった。

予想外の変化

・販売者の思い出に残る商品になった(「おもしろい蛇口を売った」)
・購入者が品質的信用を裏付けてくれる(「おもしろいけどモノはきちんとしている」)

工場の変化

「なんとか実現させよう」という意識から、当初は難しかった形のものを作れるようになり、鋳物技術の向上につながった。

例.
びよ~ん(711-023-13)
びよ~ん(711-023-13)

手裏剣蛇口(711-039-13)
手裏剣蛇口(711-039-13)

おもしろ水栓が人材育成に

福利厚生や賃金、職位などではなく、「おもしろいことを考えさせる」またそれを「認めてあげる」「自分で仕事をつくるように考えさせる」ことを徹底し、愛社精神を芽生えさせ、離職率を低下。長期にわたる人材育成を可能にした。

例.展示会のブースをどうする?

「ブースを戦艦大和にしよう」
「大砲は何個置く?」
「角度は?」
「砲丸は出るようにするのか?」
「音が鳴るようにする?」
といったようなことを社員に考えさせる。訓練の機会を与え成功体験を積ませる。人件費は設備投資の一部。

みんなが持っていて充足されているものに付加価値を

どんなメーカーでも毎年商品の1%を廃番にする。そこに「金の卵」が眠っている可能性がある。

例.TOTO株式会社
  売上6000億円のうち、1%にあたる60億円分の商品を廃番にする。
  たとえその中の1%のシェアを取ったとしても6000万円の売上を確保することができる。

 メーカーの新商品ではなく、廃番にした商品に目を向けることが大事。

まとめ

中小企業こそニッチ分野でトップを目指す、ということですかね。
ほかにもカクダイでは、

「バルブ型こしょう入れ」
「蛇口型しょうゆさし」
「ラグビーボール型水筒」

などをノベルティとして配り、会社を印象付けるようにしているとのこと。

商品開発や会社のブランディングなど非常に参考になりました。

ありがとうございました。

カクダイ おもしろ水栓特集

【ロングインタビュー】大阪ならではの「笑える蛇口」が、知名度も技術力も高めてくれた

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