16年度上半期 輸出船の契約激減
公開日:
:
業界ニュース
日本船舶輸出組合がこのほどまとめた2016年度上半期(4~9月)の輸出船契約実績は約148万5000総トンで、前年同期比約8割ダウンと激減した。15年度上半期の前年同期比8割増から一転、急激に悪化した。世界経済の先行きに不透明感が出ていることから新造船の発注はしばらく様子見が続くとされており、日本の造船業界は厳しい業況を余儀なくされそうだ。ただ、9月末の手持ち工事量は約3165万総トン(626隻)で、前年同時期に比べ6%減少したものの、まだ約3年分の手持ち工事量を確保しており、今後、収益性を重視した選別受注が強まるものとみられている。
16年度上半期の輸出船契約実績は総トン数で前年同期比82%減の148万4849総トン、隻数で191隻減の59隻と、近年にない激減ぶりを示した。船種別にみると、主力のバラ積み船は80%減の111万4450総トン、130隻減の28隻と大幅に減少した。前年同期に251万7938総トン・37隻あった貨物船の受注はゼロで、油送船も91%減の37万399総トン、51隻減の10隻にとどまった。
16年度上半期契約を船主系列でみると、邦船系が110万総トンで全体の74%を占めた。海外の最多はギリシャ系の22万総トン(全体の15%)、次いで、香港系の約9万総トン(6%)。邦船と海外船(26%)の比率は前年同期とほぼ同じ。
16年度上半期の通関実績は、前年同期比5%減の518万2539総トン(126隻)。バラ積み船が13%減の416万9987総トン、21隻減の106隻、貨物船が40%減の33万3889総トン、2隻減の7隻となった。油送船だけは前年同期の6倍の67万8663総トン、7隻増の13隻であった。
今年9月末の手持ち工事量は昨年9月末から208万7483総トン減(83隻減)、今年6月末からでも158万341総トン減(41隻減)の3164万9706総トン、626隻となった。受注船の引き渡しは、16年度640万4789総トン(143隻)、17年度1130万8507総トン(230隻)、18年度894万2710総トン(161隻)、19年度437万7600総トン、20年度以降61万6100総トン(12隻)となっている。
このところ受注は大きく減少しているが、日本の造船業界全体ではまだ約3年分の受注残を抱えている。このほど三菱重工業が伝統ある大形客船建造からの撤退を表明したように、今後一層、構造改革や業務提携の動きが強まっていくと思われる。さらに、収益性を重視し、船価の回復を待つなど選別受注にも一層拍車がかかるとみられている。一方で、日本造船界が得意とする省エネルギーなど環境技術を生かした需要開拓に注力する動きも強まろう。
管材新聞 2016年11月2日 第1683号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
15年上半期工場立地 件数、面積とも減少
2015年上半期(1~6月期)の「製造業等」の全国工場立地件数は前年同期比7%減、立地面積も12%減
-
-
2016注目の新製品 三栄水栓製作所 デザイン混合栓「cye」(サイ)
デザイン混合栓シリーズ「cye」(サイ)は、新たな要素を加えず、既にある要素「再」のみを取り
-
-
キッツ 製品価格を5月 7~10%値上げ
キッツは4月5日、製品のメーカー希望販売価格を5月1日出荷分から7~10%値上げすると発表した。
-
-
4~6月期自社景況判断 製造・非製造とも悪化 中小企業の回復は遅れる見通し
内閣府、財務省がこのほど発表した4~6月期の法人企業景気予測調査(第57回調査)結果によると、現状の
-
-
クレアフォームジャパン パイプライン経年劣化の測定・評価ソフト発売
3Dスキャニング測定ソリューションと3Dエンジニアリングサービスの業界最大手、クレアフォーム(本社・
-
-
7~9月期中小企業 業況やや持ち直し
中小企業庁はこのほど、第145回中小企業景況調査(2016年7~9月期)の結果を公表した。それによる
-
-
今年度設備投資計画 大企業で4年連続増加
日本政策投資銀行がまとめた全国設備投資計画調査結果(資本金10億円以上の大企業、6月調査)によると、
-
-
テンプHD子会社 建設現場の女性リーダーを育成
テンプスタッフキャリアコンサルティングは、国土交通省から「建設業における女性の更なる活躍に向けた研修
-
-
パロマ オランダのボイラー・給湯器メーカーを買収 欧州市場に進出
パロマが100%出資する米国子会社の「Paloma Rheem Global, Inc.」(ジョージ
-
-
建産協 「カタらボ」機能拡充など活動強化
日本建材・住宅設備産業協会(建産協)は7月14日、報道機関向けの情報交換会を開催し、主要事業である電






