18年機械工業 前年比1.7%増 ポンプ2.8%増加
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2018年の機械工業生産額(経済産業省生産動態統計)は、67兆296億円と前年を1.7%上回り、2年連続でプラスとなった。国内製造業は、各種補助金など政策効果による下支えもあって旺盛な設備投資を続け、海外も米中の貿易摩擦などリスクも生じたが、欧米を中心に堅調に輸出が拡大した。ポンプは前年非2.8%増の2229億5700億円となった。
18年の生産額を半期別にみると、上期は33兆3364億円で前年同期比2.8%増、下期は33兆6932億円で同0.7%増となり、生産額は微増、伸び率はやや鈍化した。月別では、ほぼ5兆円ベースで推移、3月と9月は6兆円に達している。
年間生産額うち、一般機械は前年比7.0%増の16兆7689億円、電気機械は同1.8%減の17兆3998億円、輸送機械は同1.1%増の32兆8610億円となり、電気機械が2年ぶりにマイナスしたもののおおむね堅調に推移している。
一方、本社が機械統計をベースに集計した主要48品目の生産額(確定値)は57兆298億円(機械統計総額の約85%)となり、前年比で2.4%増加した。品目別にみると、17年は前年を上回ったのが38品だったが、18年は33品目と5品目減少した。逆にマイナスは15品目と前年の10品目に比べ5品目増加、品目によって明暗が分かれている。
プラス業種のうち、20%以上伸びたのは前年に続きボイラ、さらに油圧機器、コンベアの3品目。10~19%の増加は前年の13品目(クレーン)から土木建設機械、プレス機械、超硬工具、産業車両、カメラの5品目にとどまった。1~9%の増加は、空気圧機器、産業用ロボット、ポンプ、工作機械、軸受、電子部品、半導体製造装置、乗用車、計測機器など25品目(17年21品目)で、総じて伸び率が小幅になっている。
この中で、空気圧機器、産業用ロボット、包装.荷造機械、電動機一体機器、乗用車、計測機器、半導体製造装置の7品目は、4年連続でプラスと好調。
今年は、内外とも不透明要素が強く、先行きの展望が難しい中でのスタート。設備投資の先行指標とされる機械受注も減速傾向にあり、政府や日銀の景気観測は据置きまたは下方修正が目立つ。劇的な増減はないとみられるが、さまざまな動向を注視していくことが求められている。
管材新聞 2019年3月6日 第1766号より抜粋
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