18年度末 建設許可業者数微増 管工事業は3年連続増加
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国土交通省がこのほど公表した2018年度末(19年3月末)の建設業許可業者数は前年度末比0.7%増となった。管工事業は1.3%の増加(1124業者増)で、16年度末(0.3%増)、17年度末(0.6%増)に続いて増加した。過去十数年のピーク(04年度末)の9割程度の水準にある。
建設業の許可業者数は、99年度末をピークに減少を続けてきた。08、09年度末も表面上は微増となったが、失効数が少なかったことによるもので実質減少したものとみられ、以降、毎年減少が続き、13年度末でようやく0.2%増と下げ止まり、14度末も0.5%増となったが、15年度末は再び1.1%減、16年度末0.5%減、17年度末0.1%減と減少が続き、18年度末で0.7%増(3422業者増)の46万8311業者と下げ止まった。
18年度中に新規に建設業許可を取得した業者は1万6245業者で、前年度比22.8%減(4790業者減)となった。これに対し、建設業許可が失効した業者は1万2823業者で、前年度比40.6%減(8777業者減)となった。うち、廃業は7670業者(前年度比20.1%減=1931業者減)、失効した業者は5133業者(同57.1%減=5153業者減)であった。
18年度末の一般建設業許可業者は0.7%減(3012業者減)で、ピーク(99年度末)から約23%減、特定建設業許可業者は1.6%増(726業者増)で、ピーク(04年度末)から約11%減となっている。
管工事、水道施設、機械機具設置、消防施設をみると、管工事業の許可業者数は1.3%増の8万5578業者となった。13年度末0.3%増、14年度末0.4%増のあと、15度末は0.6%減といったん減少したが、16年度末0.3%増と増加に転じ、17年度末0.6%増、さらに18年度末も増加し3年連続増となった。
管工事業許可業者は80年ごろまで大幅増加が続き、その後減少に転じ、02年度以降は減少基調が鮮明となり、13年度末で下げ止まった。以降も微増、微減を繰り返し、18年度末でピークの04年度末(9万2350業者)に比べ約8%減(6772業者減)の水準にとどまっている。
水道施設業は1.3%増の8万3645業者で、3年連続して増加した。機械器具設置業の許可業者は2.3%増の2万2176業者で、12年連続して増加している。消防施設業の許可業者は1.3%増の5264業者で3年連続の増加となった。
管材新聞 2019年7月10日 第1778号より抜粋
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