11月新設住宅着工、5カ月連続増 持家・貸家の増加続くも分譲住宅減少
公開日:
:
業界ニュース
国土交通省が発表した11月の新設住宅着工戸数は、前年同月比6.7%増(5カ月連続増)の8万5051戸となった。持家が10カ月連続増、貸家が13カ月連続増加したが、分譲住宅は3カ月ぶりに減少した。
新設住宅着工戸数
新設住宅着工数は2008年まで年間100万戸台を維持してきたが、09年に77万戸台に落ち込み、以降小幅な回復が続き13年は約98万戸まで持ち直した。14年は再び90万戸を割り込んだが、15年は90万個に乗せた。11月の季節調整済み年率換算値は93万7000戸(前年同月比5万8000戸増)で、前月比では4万1000戸減(4.2%減)だった。4カ月連続で同数値が100万戸を割った。着工床面積は5カ月連続で増加し、2.9%増の679万5000平方メートル。
内訳をみると、持家は2.7%増の2万5993戸で、10カ月連続の増加。うち民間資金分は2.6%増の2万2863戸で9カ月連続増、公的資金分は3.2%増の3130戸で2カ月連続増。
貸家は15.3%増の3万8617戸で13カ月連続の増加。うち民間資金分は17.4%増の3万6047戸で13カ月連続増、公的資金分は8.2%減の2570戸で2カ月ぶり減。
分譲住宅は1.8%減の2万127戸で3カ月ぶり減。うちマンションは6.9%減の8263戸で3カ月ぶり減。戸建て住宅は1.8%増の1万1683戸で13カ月連続増。
地域別の動向は、首都圏は6.7%増の2万9508戸(3カ月連続増)。近畿圏は3.2%増の1万2257戸で4カ月ぶり増、中部圏は13.3%増の9957戸で5カ月連続増、その他地域は6.2%増の3万3329戸で5カ月連続増だった。
建築物の着工床面積
全建築物の着工床面積は5.5%増の1133万平方メートルで、4カ月連続の増加。このうち公共建築主分は16.5%減の46万平方メートルで3カ月ぶり減、民間建築主分は6.7%増の1087万平方メートルで4カ月連続増だった。
民間建築主分のうち、居住用は3.0%増の707万平方メートルで5カ月連続増。非居住用は14.2%増の380万平方メートルで2カ月ぶり増だった。
管材新聞 2017年1月18日 第1690号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
昨年度建築物リフォーム 2年連続で減少 住宅分野は微増
昨年度建築物リフォーム 2年連続で減少 住宅分野は微増 国土交通省がこのほどまとめた2018年
-
-
配管工は0.4%不足 8職種全体傾向は53ヶ月連続不足 11月の建設労働需給
国土交通省がまとめた昨年11月の建設労働需給調査結果によると、配管工は前月(0.3%不足)から不足幅
-
-
国交省 公共工事基準賃金引き上げ 全国平均で4.9% 配管工は1.3%上昇
国土交通省は、2月から適用する公共工事設計労務単価(労務単価)を全職種全国平均で昨年2月比4.9%引
-
-
TOTO 便座から立ち上がりをセンサーがお知らせ 医療施設向けウォシュレット
TOTOは、入院患者が便座から立ち上がったことを看護スタッフに知らせるトイレ内の見守り支援システムを
-
-
6月新設住宅着工、6ヶ月ぶり減 持家・貸家増続くも分譲住宅が15%減
国土交通省が発表した6月の新設住宅着工戸数は、前年同月比2.5%減(6ヶ月ぶり減)の8万5953戸と
-
-
1月新設住宅着工、7カ月連続増 貸家・分譲住宅の増加続くも持家減少
国土交通省が発表した今年1月の新設住宅着工戸数は、前年同月比12.8%増(7カ月連続増)の7万649
-
-
ポンプ動向記事 2016年3月
ポンプの景況が徐々に回復してきた。経済産業省集計のポンプ生産高をみると、ここ数年減少を続けていた生産
-
-
パナソニック「TOKYO リノベーション ミュージアム」開設
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社は、東京オフィスがあるパナソニック東京汐留ビル1階に、
-
-
17年度 下請法違反指導件数 8年連続で過去最多更新
公正取引委員会がこのほど公表した2017年度の下請法違反による指導件数は6752件(別に勧告9件)で
-
-
14年工業統計調査結果
経済産業省の「2014年工業統計調査」で、製造品出荷額は24産業(産業中分類)中、輸送用機械器具製造