TOTOなど4社 SOFCに関する合弁会社設立で合意

森村グループ4社(ノリタケカンパニーリミテド=名古屋市、TOTO=福岡県北九州市、日本ガイシ=名古屋市、日本特殊陶業=名古屋市)は3月4日、固体酸化物形燃料電池(SOFC。Solid Oxide Fuel Cell)に関する合弁会社設立についての基本合意書を締結し、具体的に検討を進めることに合意したと発表した。
4社によると、SOFCは、4社それぞれが技術を有するセラミックスを中心材料とした燃料電池で、環境負荷が少なく小規模でも高効率な発電システムを実現できる可能性を有し、エネルギーや環境などの課題解決の手段として期待されている。一方、セラミックスを中心材料とした高温の反応性雰囲気での動作など技術的難易度が高く、低コスト化と高耐久化が商品化・実用化に向けた主な課題であり、寿命評価やその対応技術の研究開発には長時間を要し、事業化に至るまでには相応の労力とコストが必要としている。4社はこれを踏まえ、各社が取り組んできたSOFC関連技術を融合・結集してSOFCの実用化に向けた取り組みを加速するとしている。
合弁会社については、日本特殊陶業小牧工場(愛知県小牧市)に所在し、事業内容を「SOFCの研究・開発・製造・販売に係る事業」と定めたほかは協議中で、社名、代表者、資本金および出資比率などはいずれも未定。各社のSOFC関連技術担当者をどう組織するかなども含めて事業開始予定日の12月1日までに決定する。
同日会見した4社社長は、それぞれの技術・ノウハウの結集により社会に貢献できる製品の実用化を急ぎたいと意欲を示した。
管材新聞 2019年4月3日 第1769号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
18年新設住宅着工 2年連続減の94万2370戸
国土交通省が発表した2018年(1~12月)の新設住宅着工戸数は、2年連続で減少し、前年比2.3%減
-
-
日立金属 配管機器事業を再編 日立バルブを簡易吸収分割
日立金属は7月26日、完全子会社の日立バルブの営業および開発部門を簡易吸収分割により継承し、日立バル
-
-
昨年度設備工事受注 続伸して6.5%増「管工事」9年連続増
国土交通省がこのほどまとめた2018年度の設備工事3業種(電気・管・計装工事の各主要20社)の受注額
-
-
TOTO ベッセル式洗面器がiFゴールド賞受賞
TOTOのベッセル式洗面器が、国際的に権威のある『iFデザイン賞2017』(主催:独iFインターナシ
-
-
モノタロウ カスタマイズ注文サービスを拡大
MonotaRO(モノタロウ)は、Webサイトでの注文時に仕様を選択できることで発注業務の効率化とコ
-
-
MonotaRO 春向け厳選商品カタログ発刊
工業用間接資材通信販売最大手のMonotaRO(モノタロウ)は2月28日、顧客向け商品カタログ『間接
-
-
リンナイ 食器洗い乾燥機 買い替えキャンペーン
リンナイは、12月31日までに買い替え専用食器洗い乾燥機を購入し、キャンペーン特別サイトから
-
-
イシグロ 神戸、東神工業をグループ化
配管機材専門商社のイシグロ(本社・東京都中央区)は、神戸市の老舗配管機材商社、東神工業(本社・同市灘
-
-
因幡電機産業 因幡電工事業部 空調用被覆銅管20%値上げ
因幡電機産業 因幡電工事業部は、3月1日出荷分から空調用被覆銅管全般の販売価格を20%引き上げる。
-
-
昨年のバルブ生産額 5年連続の増加
2018年(暦年)のバルブ生産高(経済産業省まとめ)は、生産金額、生産重量とも前年を上回り、金額は5






