15年度伸銅品需要 当初見通し下方修正 銅管は4.6%減と低調
公開日:
:
業界ニュース
日本伸銅協会はこのほど、2015年度の伸銅品需要(生産)について当初の前年度比微増予想を下方修正し、前年度を3.4%下回ると見通した。今年3月見通しの81万6900トン(14年度実績見込み比0.2%増)から78万7200トンに改訂した。本紙関連の銅管も下期にやや回復するものの低調から脱しきれず、前年度比4.6%減の11万300トンにとどまるとみている。
15年度上期の伸銅品生産は、4~6月期に前年同期比7.4%減と大きく低迷し、7~9月期も振るわず、主要品種のすべてが前年比ダウンした。昨年4月の消費増税後に需要の落ち込んだ自動車と住宅、夏場以降に伸び悩んだエアコンなどの白物家電がいずれも伸銅品の需要に大きく影響し、銅管や黄銅棒だけでなく、板状品種も順次低迷した。とくに、エアコンは今年度に入っても需要低迷から回復せず、上期の需要期にも低迷を続けた。
伸銅品の主要品種のすべてが前年同期比減少した上期に対し、下期は製品在庫の調整が一巡し、10~12月期以降に本格的な回復に向かうものと、同協会はみている。
本紙関連の製品をみると、「銅管」の15年度上期生産は、エアコン低迷を背景に盛り上がりに欠け、輸出も低調に終わった。15年度上期のエアコン需要は14年度の消費増税後の反動減や同年夏の天候不順が重なり、15年度まで影響が尾を引いた。7月後半からの猛暑によりエアコン需要に変化が現れるなど製品在庫消化への期待があるものの、夏後半の天候不順により需要への効果は不透明だ。ただ、年度後半には徐々に回復に向かうと見込まれており、下期の銅管需要回復に効果を及ぼす兆しが見受けられる。
冷媒管は、15年夏の猛暑によるエアコンの据付需要により増加した。エコキュートは、震災以降、引き続き需要低迷を続けている。冷蔵庫・ショーケースなどは大型機種を中心に好調を維持。補助金が15年度も継続となり、需要を後押ししている。
以上を総合的にみて、同協会は15年度の「銅管」生産を当初の見通し(11万4600トン)を下回り、前年度比4.6%減の11万300トン(上期5万2500トン・下期5万7800トン)と見通した。
給排水衛生管、自動車・二輪車配管、プランドや船舶向けのコンデンサー管などが主要需要となる「黄銅管」の15年度生産は、当初見通しの9100トンから今回、9400トン(14年度比8.9%増)に改訂した。
住宅・建築需要向け給排水衛生管は、消費増税後の需要減の影響を受けてきたが、15年度については足元の水準を維持し横ばいが予想される。
ガス機器、水栓金具、バルブの3分野が主要需要となる「黄銅棒」の15年度生産は、当初見通しの18万4900トンから今回、17万8100トン(前年度比3.1%減)に改訂した。
黄銅棒の主要な需要先である住宅分野は、消費増税の影響を最も受けた分野の一つといわれており、新設・リフォームともに需要は低迷し、水栓金具、ガス機器、バルブはいずれも弱含みで推移した。14年秋口から落ち込んだ黄銅棒需要は15年度上期まで前年比マイナスが続いている。15年夏頃から新設住宅着工が底入れをみせ、着工件数は徐々に増加の気配がみえ始めている。
ガス機器は需要期に向けた動きもあり、在庫調整の影響が尾を引く中で総じて低位横ばいが見込まれる。水栓金具もリフォーム需要に関わりが深く、消費増税後の反動減影響による調整が長く続いたが、上期中の底入れにより徐々に微増傾向がみえ始めると考えられる。バルブ類は前年度比横ばいが見込まれるほか、機械部品、継手ともに今後の住宅建設の需要の戻りに期待が持たれている。
以上の状況から多少のタイムラグを経てガス機器、水栓金具、バルブなどの主要分野の「黄銅棒」は下期以降に徐々に回復するものとみられている。
管材新聞 2015年10月28日 第1646号より抜粋
PC
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。
お手間でなければぜひ本記事のご紹介をお願いします。関連記事
-
-
2月度産業機械 ポンプ受注31.2%増 外需倍増、非製造業と官公需が増 産業機械全体では2カ月連続減
日本産業機械工業会がまとめた2月の「産業機械受注状況調査」によると、ポンプの受注額は、前年同月比31
-
-
日本DIYショー8月開催
日本DIY協会は8月23~25日の3日間、千葉の幕張メッセで「第54回JAPAN DIY HOMEC
-
-
今年度機械工業生産 4年ぶり減少見通し バルブ、ポンプも低迷
日本機械工業連合会は、2016年度の機械工業生産改訂見通しを前年度比0.9%減の70兆6388億円と
-
-
日本工業出版 空衛設備技術者必携の書「建築設備 配管工事読本」発刊
日本工業出版はこのほど、「建築設備 配管工事読本」を発刊した。 ▼建築設備 配管工事読本
-
-
大空衛 配管コンテスト開催
大阪空気調和衛生工業協会主催の第8回配管技能コンテストが8月20日、大阪府東大阪市の府立東大
-
-
白物家電18年国内出荷実績 前年同期比4.1%増、2兆4453億円 夏の高温でエアコンなど好調、97年以降最高額
日本電機工業会(JEMA)が1月28日明らかにした2018年(1~12月)電気機器の生産実績のうち、
-
-
15年第3・第4四半期 住宅リフォーム好調
矢野経済研究所は、2015年第3および第4四半期の国内住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査結
-
-
4月新設住宅着工、2カ月連続増 持家・貸家・分譲住宅とも増加
国土交通省が発表した4月の新設住宅着工戸数は、前年同月比1.9%増(2か月連続増加)の8万3
-
-
キッツ ブラジルMGA社を子会社化 海外市場展開に弾み
キッツは、ブラジルのバルブメーカー、Metallurgical Golden Arts(MGA)社の
-
-
LIXILの子会社が破綻 債務保証は330億円
建築材料・住宅設備機器の最大手LIXILは、中国の子会社が破綻したことで、債務保証330億円






